レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「L.A.大捜査線/狼たちの街」こんなポリス・アクション映画って初めてだな…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「L.A.大捜査線/狼たちの街」(1985)です。

合衆国シークレットサービスに所属するチャンス(ウイリアム・L・ピーターセン)とジミーの今日の仕事は大統領警護、敵はイスラム過激派で自爆テロリストを二人は始末した。ジミー達の本来の仕事は偽造通貨の取り締まりで、ジミーは通貨偽造犯マスターズを追ってその印刷所を見つけ出すがマスターズに射殺されてしまう。チャンスは怒り狂い新しい相棒ヴゴヴィッチと共にマスターズを執拗に追い詰めるのだが…

「ソーサラー(恐怖の報酬)」以後どうしたのかなと思いましたが、凄い作品をフリードキン監督を引っ提げて来ました。

まず、冒頭の自爆テロリストを始末するシーンからあらっ、という感じで決してグロくありませんが凄いです。マスターズがオフセット版で紙幣偽造するシーンも物凄くテンポ良く、何とも言えないムードを醸し出します。うーん、美しいです。

見せ場の中盤のカーチェイスもカタルシスの無いカーアクションですが、これが又素晴らしくて、そのムードが溜まりません。

全体にバックミュージック、映画のテンポが速くて、又警察内部をこんな風に描いて、こんな作品初めて見ました。クールだが非情な感じで、殺された相棒の為に非合法行為、違法捜査をして相手を追い詰める。敵もさるものでどんなことでもやるワルで、両者ワルとワルの対決と言う感じで。

更に、チャンスは仮保釈した女性犯罪者ルース(ダーラン・フリューゲル)を情報屋として働かせ更にセックス迄強要し、この辺りの描写がやたら生々しくて。このルースが罠を仕掛けるのだが、反対に自分に向かってしまうラストが又、良くて。少しルースが可哀想ですが。彼女がなかなか良くて、うーん、美しいです。

フリードキン監督はその後またスランプになり、「ハンテッド」で復活したと思いましたが、お亡くなりになり残念です。

このブログ作成にDB版を鑑賞しています。              八点鐘

 

このラストショットが…

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