レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ナチスの原爆」ナチス政権下原爆開発のサスペンス映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ナチスの原爆」(2016)です。

    

物理学者シモーヌ(ルシル・フリュエ)は、独電撃戦に敗れたフランスから英国へ逃げ出し、英国での原爆計画に加担していた。そんな中、同じ物理学者エミールがスイスへ逃亡する情報を掴み潜入するのだった。が、ドイツ人物理学者ケーニッヒも同じ列車に同乗し待ち構えていたのだった…

ほぼ全編モノクロ画面で舞台は列車の中と来れば、サスペンス映画好きの方であれば、あの映画を思い出します。そうヒチコック監督作品「バルカン超特急」です。前半はそんな感じで、サスペンスもあり中々面白いのですが、中盤からサスペンスも少なくなり、映画の冒頭で語られる"シュレーデンガーの猫"なる思考実験が登場して、映画のテンポが崩れて来ます。

こういううん蓄を借りたいのでしょう、ドイツ人の方は。でもネ、やはり人様からお金を頂いてスリルとサスペンスを楽しんでもらう映画業界でこのスタイルはどうかなと私は思いました。オリヴィエ・アスラン監督ちょっと視点がズレている様に思います。そういう意味で、ヒチコック監督は物凄く偉いと思います。

腕時計型のサイクロトロンが登場して、物理学者エミールがウラン239の臨界量が23グラムと言う処までは、ここ迄やってくれるのかと大満足の映画でしたが…

そこを除けば、映画としてはまあ悪くありません。サスペンス物として期待されるとダメですが、映画としてまあ纏まっています。             

このブログ作成にアマゾンプライムの配信版を鑑賞しています。   八点鐘

 

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