番外編「刑事グラハム 凍りついた欲望」早過ぎた問題作?

レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「刑事グラハム 凍りついた欲望」(1986)です。

マイケル・マン監督の出世作と言ってもいいでしょう。劇場作品第一作「クラッカー」(1981)「キープ」(1983)に続く第三作で、原作がトマス・ハリス「レッドドラゴン」です。

 

ご存知ハンニバル・レクターシリーズの第一作です。この時期にもう快楽殺人を取り上げているとは、マン監督の先進性は素晴らしいと思います。

但し、作り手が余り早いと観客の方が追い付いてこれなくて、興行的に失敗するケースがあります。この作品の場合は、このケースに該当すると思います。但し、前作「キープ」ほどの失敗ではありませんが。

 

ストーリは、満月の夜に一家惨殺事件が起こり、元FBI捜査官グラハム(ウィリアム・ピーターセン)はプロファイル方法を多用し、加えて、レクター博士(ブライアン・コックス)のアドバイスを貰いながら犯人を絞り出していきます。当時、この方法は一般化していなく、映画では少しエキセントリックな描き方ですが、とても効果をあげています。

 

原作作品を映画化すると、時間的な制約もあるので原作を改編することが良くあります。この作品もラストを改編しています。特に、殺害された二家族のファミリームービーを見ながら、犯人を絞り込み、ビジネスジェットの中で犯人情報を受け取りながら、犯人を絞り込み、セントルイス空港ですぐさま、パトカーで犯人宅に向かいます。おまけに、車内で44口径リボルバーにグレーザー弾(液体テフロンの中に散弾が詰まっている特殊弾頭)を装填するシーンなどマン監督の面目躍如と言っていいでしょう。

 

数年後、「羊たちの沈黙」が大ヒットするとサスペンス映画は快楽殺人物だけになりますが、成功した作品は「セブン」「ドラゴンタットーの女」等数編だけでしょう。

 

後に、この作品はブレット・ラトナー監督によりリブートされ、その映画は、アンソニー・ホプキンス演じるレクター博士の出番がグーンと増え、この作品より原作に近い作りになっていますが、前述したビジネスジェットシーンは残されています。

 

のちにCSIシリーズで有名になる前のウィリアム・ピーターセンの演技はとても良く、マンの手腕、その先進性、音楽の使い方が評価された作品になりました。

でも、当時すでにTVシリーズマイアミバイスが大評判でしたが。このブログを作成するにあたりBD版を鑑賞しています。 八点鍾

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