レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「Cats/キャッツ」明るく単純な肉球ミュージカルと思っていましたが・・・

レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。本日ご紹介する映画は「Cats/キャッツ」です。

 

ミュージカル映画って押し並べて単純だし、「サウンド・オブ・ミュージック」も「オペラ座の怪人」も単純なお話だし、あの「オール・ザット・ジャズ」(1979)ぐらいかな判り辛かったのは、この時期にはピッタリだと甘い考えで劇場に入りました。ポスターにはT・S・エリオットの文字があることが解りました。少し、嫌な予感がしました。

 

映画が始まると、自動車に乗って来た女性が猫を棄てる処から始まり、ジェリクルソングが始まります。ジェリクルって? 甘く見ていたのが失敗でした。

このミュージカル、登場する猫達に独特の名前がついており、最初にその辺りを予習しておかないと細かいところが分かりません。

 

その昔、黒澤明監督「影武者」を鑑賞した時がそうでした。登場人物は日本語を話しているのですが、最初何を言っているのか全く分かりませんでした。暫くすると、耳が慣れてきて、戦国時代に話されていた思われる古い日本語が少しずつ理解できるようになりました。

 

この映画の場合、スキンブルシヤンクス猫が登場する辺りでようやく耳が慣れてきて、おぼろげながら理解出来始めた次第です。

映画は、凝ったコスチューム(本当の猫のように耳とか尻尾が器用に動きます)とかなり凝った作りのセットを多用して、ゴージャスな気持ちになることが出来ますが、私みたいに何も知らないで鑑賞すると少し面食らうでしょう。ストリーラインを前もって頭に入れておけば、本当に楽しめること請け合いです。ただ、全体にナンバーが少し暗い気がしますが。

 

グリベラが歌う有名な「メモリー」は美しく響きます。そして、気球に乗ってヘビサイド層に旅立ちます。

監督は、「レミゼラブル」のトム・フーバー。手慣れた感じでうまく纏めています。主演はフランチェスカ・ヘイワード、共演者が凄くて、ジュディ・デンチ、テイラー・スイフト、イアン・マッケラン、レベル・ウィルソン、イドルス・エルバ等。

私の好きなナンバーは「メモリー」ではなく「マキャビティ犯罪猫」です。 八点鍾

 

f:id:wedplain:20191224184319j:plain

マキャビティ猫

f:id:wedplain:20191224184208j:plain

IMDb

f:id:wedplain:20191224185041j:plain

ヒロイン ビクトリア猫