レタントンローヤル館

主に映画のお話

「ラ・スクムーン」"死神"と呼ばれた男の顛末を描くフィルムノワールですが・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ラ・スクムーン」(1972)です。

 

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ジャン=ポール・ベルモンド主演、原作、脚本、監督がジョゼ・ジョバンニの良く出来たフイルムノワールになっています。

 

1934年夏、マルセイユで裏稼業のボス、ザビエ(ミッシェル・コンスタンタン)が逮捕される。敵対するボス、ビラノーバによるもので、ザビエの妹ジョルジア(クラウディア・カルディナーレ)は、"ラ・スクムーン(死神)"と呼ばれるロベルト(ジャン=ポール・ベルモンド)を呼ぶ。彼の車は、真紅のブガッティ・タイプ57 ヴァントーという超高級車。うーん、美しいです。

 

ロベルトは、ビラノーバを撃ち殺してあっという間に彼のシマを乗っ取る。ザビエは懲役20年の刑を食らい、ロベルトはチャンスを待つことにする。が、マルセイユに新興勢力の黒人ギャングがシマを荒らすので、ロベルトはこのゴロツキどもと戦うが、負傷して逮捕され、20年の刑を食らう。

ザビエとロベルトがムショにいる間に、フランスはドイツに降伏し、米国が欧州に上陸解放される。レジスタンスがムショに入ってきたり、次は対独協力者がムショにやって来る。この辺りの時代感が良く出ていて、何となくノスタルジックな雰囲気がとても良い。

 

戦後、ムショの刑期を短くするために、二人は不発弾処理を行い、ザビエは左手を失う。やがて、刑期を終えて娑婆にでるが、ロベルトの頭髪は真っ白になり、高級キャバレーの用心棒で生計を立てる有様。

キャバレーの経営権を巡る諍いで、ザビエは死に、ジョルジアは生死をさまよう傷を負い、ロベルトは二丁のルガーP08を持ち、死地に向かう為モンマルトルの階段を上がり始めるのだが・・・

 

ロベルトの戦い方は早撃ちで、相手と戦う時は相手の前に椅子を出して座り、素早く拳銃を抜き相手を撃ち殺す。彼には、影の様についているメキシコ人の手回しオルガン引きのミグリがいる。彼がロベルトの後ろを守る。

黒人ギャング共と戦うシーンは、二丁のウェブリーマーク4拳銃で戦い抜く。バーのカウンターの中を動きながら、相手5人を一人ずつ仕留めていく。なかなかリアルな描写で味があります。

 

古い映画なので、若い人には刺激ぼっくないので不向きかもしれませんが、最後のモンマルトルの階段のシーンなんかとても味わい深いのですが。

フランソワ・ド・ルーベの哀愁漂うメロディーがたまらない人にはたまらないと思います。ベルモンド、コンスタンタン、カルディナーレ何れも好演でとても光っています。

ベルモンドが一番脂の乗り切った頃の佳品の映画だと思います。

 

ブログ作成にDVD版を鑑賞しています。     八点鍾

 

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