「約束の宇宙(そら)」こちらはプロキシマ計画、エヴァ・グリーンの宇宙服、物凄く決まっています…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「約束の宇宙(そら)」(2019)です。

 

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映画は、ESA(欧州宇宙機関)で火星探査プロジェクトのメンバーに選ばれたサラだが、物理学者の夫と別れシングルマザーだ。ミッションの為一人娘ステラと猫ライカを夫に託す。彼女はロシアのスターシティに移動して訓練に励むのだが、どうしても娘のことが心配で、訓練も中々上手くいかないが…

 

原題は冷たく響くプロキシマ、邦題は約束の宇宙(そら)。邦題が青春映画みたいで嫌だなと思っていましたが、映画はとても良く出来ています。女性監督アリス・ウィンクール、とても硬派な題材を大変丁寧に撮り上げて、特にアストロノーツ、サラ(エヴァ・グリーン)の訓練シーンを丹念に丹念に描写してなかなかの力量を見せてくれます。

 

女性監督だと身近なテーマに走りがちな傾向がありますが、こういう硬質なテーマに挑むウィンクール監督に拍手を送りたいと思います。今後の成長が楽しみです。

エヴァ・グリーンは、そのロングヘアを束ねて、少し顔がむくんでいる感じでいつもの美しさを見せてくれませんが、でもその気品ある且つ知性的な美しさを時々見せてくれます。

 加えて、宇宙服を着て大型プールの中での作業、右腕に支援型アームロボットを取り付けての訓練、垂直に立てられたランニング装置で上から支援を受けて吊り下げられてのランニング訓練など殆ど全て訓練をやってのけているようで、うーん、美しいと言うより素晴らしいと思います。

 

訓練の過酷さと娘との板挟みで、へこたれそうになりますが、リーダー、マイク(マット・ティロン)も優しく見守るだけ。余り余計なことを言わない。こういう描写も好ましい。

又、医務官から

「生理はどうする?」

「止めません」

「タンポンを持って行くとその分持ち込める私物が減るが良いのか?」

こういうセリフも女性が宇宙空間へ出ることがいかに大変か表現しており本当に良いドラマだと思います。

特攻大作戦的な「ライトスタッフ」とも亡くなった娘の追憶を挟んだ異色宇宙ドラマ「ファーストマン」とも違う味わいで、どちらかと言えば男性に見てもらいたい宇宙ドラマになっています。

 

娘テスラと朝日に輝くソユーズロケットを眺めるシーンは素晴らしいの一言。どの子供もこの様な体験をしたら、アストロノーツになるため猛勉強するのでは。音楽は坂本龍一、いいスコアを書いています。

 

個人的には、思想性が出るリリアーナ・カバーニ(「愛の嵐」)とかジェーン・カンピオン(「ピアノ・レッスン」)のような女性監督ではなく、リドリー・スコットとかクリストファー・ノーランのような稼げる女性監督になって頂きたいと思います。                                                                                                                                                 八点鍾

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このシーンが一番好きです

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