レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「東京2020オリンピック SIDE:B」(2022)です。
こちらは実行委員会側を描いたドキュメンタリーです。半世紀前の東京オリンピックと違い、今回は大変でした。それはコロナ禍による1年延期そして無観客開催、過去にこんな大会はありませんでした。いや、実行委員会側は本当に大変だったことが判りました。スポンサー企業、医療スタッフ、施設会社、ボランティア、大会スタッフ等の協力により乗り越えたことは本当に素晴らしいことだと思います。
映画は、前半はIOCバッハ会長と実行委員会森会長がメインですが、正確な視点で淡々と事実を描写しているのが素晴らしいと思います。だから、大会反対側とバッハ会長がばったりと会い、会長が話し合おうと言っているのに、堂々と意見を言って欲しかったと思います。反対側は反対のシュプレヒコールだけではね…
でも後半は、森会長の女性蔑視発言による辞任後橋本聖子が会長になり、彼女の活躍を、又開会式での人選交代劇が待ち受けて本当に大変な大会でした。森会長に対するマスコミの質問も嫌みな質問ばかりで、これだからマスゴミと言われるのですね。
SIDE:Aに対してもう少し面白いかなと思っていましたが、ただ淡々と捉えているのが印象的なドキュメンタリーですが、そこが良く私は退屈しませんでした。
一番のエピソードは、カフェテリアの責任者が、私達は裏方で最高のサービスを提供するんだと言っている方でした。インタビュアーがこんなに素晴らしいのですから、裏方なんて言わなくてもと告げた途端、目から涙が… 本当に美しい瞬間でした。
最後に、この作品やはり観客から敬遠されてるようで、昨日朝一番の回で観客は私を含めて2名でした。良い作品なんですから興味を持った方は是非鑑賞して下さい。
八点鍾