レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ガンヘッド」(1989)です。
映画は2025年絶海の孤島8JOで巨大コンピュータ「カイロン5」が反乱を起こした。人類はカンヘッド大隊を送り込み反乱を鎮圧した。その14年後、島に侵入したバンデットチームは特殊な鉱石「テキスメキシウム」を奪った生体ロボットの攻撃を受け全滅し、ブルックリン(高嶋政宏)だけ生き残る。島に生存していた子供二人と生体ロボットを追跡していたテキサスレンジャーの二ム軍曹(グレンダ・バーキ)達は力を合わせて、ロボット墓場に捨てられていたガンヘッド507号機を修理して脱出するのだが…
特撮映画が得意な東宝映画ですが、怪獣物ではなくロボットアクション物です。今回、久々に再見しました。意外にブレンダ・バーキがハードボイルドタッチで好い感じです。惚れ直しました。
個人的には怪獣映画よりSF映画の方が好きですが、この作品は悪い映画ではありませんが、ホンをもう少し整理するともっともっと良くなる映画だと思います。更に、この手の映画はディテール勝負といいますか、細かなディテールを丁寧に作り込むことによって映画が活きてきます。そういう意味であと一歩と言う作品になっています。同時期の作品で言えば「さよならジュピター」の方が纏まっていると思います。その点、ハリウッドのSF作品は良く出来ています。スコット監督「エイリアン」「オデッセィ」等はとても巧いと思います。
でも、この手の映画は大好きなので私の中での評価は悪くありませんが、もし鑑賞される人は、その点覚悟してください。監督は「燃えよ剣」の原田眞人、今では腕を上げて日本映画界を背負って立つ逸材ですが、この頃は今一つだと思います。郷ひろみが主演したノワールアクション「さらば愛しき人よ」の方がこの作品より纏まっていたと思います。興味を持たれた方はどちらも是非鑑賞して欲しいと思います。
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