レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「探偵マーロウ」あの私立探偵フィリップ・マーロウをリーアム・ニーソンが演じる作品ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「探偵マーロウ」(2022)です。

映画は、私立探偵フィリップ・マーロウ(リーアム・ニーソン)の下にクレア(ダイアン・クルーガー)と言う女性が訪れてニコ・ピーターソンと言う男を探して欲しいと言われ、彼の行方を探るとあるクラブの前で自動車事故で死んでいることが判る。が、彼女はメキシコのティフアナでニコを見かけたので探して欲しいと。彼女の母ドロシー(ジェシカ・ラング)も登場してクレアが誰を探しているのか教えて欲しいと尋ねられるのだが…

巷の評価はいま一つの映画ですが、意外に私は結構楽しみました。監督がニール・ジョーダンですが、前作「グレタ」がいま一つなので、さすがにジョーダン監督もお歳なのかなと余り期待せずに鑑賞しましたが、込み入ったストーリーを上手く捌いて好い感じのハードボイルドミステリーに仕上げています。

特にジェシカ・ラングが往年のローレン・バコールの演じた嫌な感じの姑を演じて好い感じです。この映画の美点と欠点は、リーアム・ニーソンでしょう。良い感じですが、キレの良いアクションを見ていると探偵マーロウには見えなくて、最強親父ブライアン・ミルズに見えてしまうからです。マーロウはアクション派でなく知能派なんですから。ですが最近の彼の主演作の中では、ムードも宜しく良く出来た作品だと思います。

そして、映画の中でもう少し探偵稼業の人生を語って貰ったらもっと良くなったと思いますが。                           八点鐘

 

追記 この映画の原作「黒い瞳のブロンド」は、ジョン・バンヴィル著のあのレイモンド・チャンドラー「長いお別れ」の公認続編と聞いています。原作にはあのテリー・レノックスも登場するとか。だから、何か良いんですね。今度読んでみようかなと映画を見ていて感じました。そう「さよならを言うのは少しの間死ぬことだ」と言うあの雰囲気ですね。少し褒め過ぎかな…

気になった方は鑑賞して下さい。悪くないと思います。

 

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