レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「トリプルクロス」クリストファー・プラマー主演のなかなか面白いエスピオナージスリラー…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「トリプルクロス」(1966)です。

1930年末のロンドン、エディ・チャップマン(クリストファー・プラマー)は、「ジェリーギャング」と呼ばれる犯罪者として活躍していたが、たまたまチャネル諸島ジャージー島でバカンスを楽しんでいた処、ドイツとの開戦となり敵国民として投獄されてしまう。ドイツ側に彼はスパイとして働くことを提案し受け入れられる。偽装処刑され独国防軍クルーネン大佐の下で働くことになる。ナント郊外で諜報活動の教育を受け、英国へ侵入する。英国に侵入するや否や、彼は英国側に投降し英国側の為に諜報活動する、即ち二重スパイとして活動することになるのだった。最初の仕事はヴッカース航空機工場爆破だった…

監督は初期"007シリーズ"のテレンス・ヤング、一番脂がのった頃だから、厚みはないが軽いのでとても楽しく見ることが出来ます。エスピオナージ物なので全編サスペンスたっぷりでとても好い。

レジスタンス女囚ポーレット(クローディーヌ・オージュ)に会うために看守を子猫を使い巧くかわすシーン、ドイツ側本部でヴッカース工場爆破俯瞰写真を見て思わず「ヴッカース…」と口走しるが上手く逃げ切るシーン等楽しめます。

ディエップの戦い、ルントシュタット将軍から鉄十字勲章を授与されたり、ノルマンディーの戦い、ヒトラー暗殺計画も上手くかわして、再び英国に侵入し今度は独新兵器V-1ロンドン攻撃を別の場所に誘導する等大活躍するチャップマン、嘘の様な実話。プラマーは楽しそうに演じています。

共演はロミー・シュナイダー 美しい、ゲルト・フレーベ なかなか良い感じ、ユル・ブリンナー、トレバー・ハワードそしてベルナール・フレッソン等。

このブログ作成に輸入DVD版を鑑賞しています。         八点鐘

 

追記 このお話は実話で、英国側はウルトラにてドイツ側暗号をすべて解読しており、チャップマンをコードネーム"ジグザグ"として英国侵入後、追跡していました。もし彼が英国当局に投降しなかった場合、脱走兵として彼を追跡、拘束するつもりだったそうです。

 

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