レタントンローヤル館

主に映画のお話

番外編「スパイたちの遺産」この小説はあの「寒い国から帰ってきたスパイ」の後日譚…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介するのは小説「スパイたちの遺産」です。

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この小説は、エスピオナージスリラーの傑作「寒い国から帰って来たスパイ」の続編、後日譚です。勿論、作者はジョン・ル・カレです。007のようなスパイアクションではありません。じっくりと読ませるサスペンススリラーになってます。

一部の読者の間では、ル・カレ・クオリティと言われるほど、緻密な描写で延々と書き綴られた作品、手に取ると驚かされることでしょう。ても、これが癖になるんです。ル・カレ先生は2020年に亡くなられているので、もう新作は読むことが出来ませんが、

含蓄ある文体なので、古い作品を何度読んでも飽きることはありません。うーん、美しいです。

プロットは、ブルターニュの人里離れた農場に引退したピーター・ギラム(「裏切りのサーカス」でベネディクト・カンバーバッチが演じた人物)下に、サーカス(英国情報部)から手紙が届く。英国情報部に出頭すると、情報部の法務課長と顧問弁護士が現れ、60年代に行われた対シュタージ偽装作戦<ウインドフォール>に聞かれるのだった。それは、シュタージ副長官ムント(「寒い国…」でピーター・ファン・アイクが演じた)を助けるために諜報員リーマスが潜入し偽装作戦を成功させるが、ベルリンの壁を越える時に射殺される事件であり、その遺児が英国諜報局を訴えると恐喝していると。

ギラムは、サーカスのセーフハウスを訪れ昔の記録を読み始める。そして、東欧ネットワーク<チューリップ>の亡命、そして英国でのムントの行動、そしてジョージ・スマイリー(「裏切り…」ではゲイリー・オールドマンが演じた)の消息を調べるのだった…

 

地味ですが、とても良く出来たサスペンススリラーです。興味を持たれた方はぜひお読みください。決して失望しないと思います。最初は、その文体に驚かれるかもしれませんが、読んでいるうちに苦にならなくなります。   

そして、ぜひ映画化して欲しいなと思います。     八点鍾

www.soundtrack-board.de

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ジョン・ル・カレ

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