レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「大空港」バート・ランカスター、ジーン・セバーグ主演オールドハリウッドスタイルのパニック映画という作品ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「大空港」(1970)です。

      

映画は、シカゴ近郊のリンカーン空港で雪の為、トランスグローバル航空のB707が雪の為滑走路所でスタックする処から始まります。ベイカースフェルド空港長(バート・ランカスター)は多忙の為家庭は崩壊寸前、彼は同僚ターニャ(ジーン・セバーグ)と関係を持つようになる。ヴァーノン機長(ディーン・マーティン)も客室乗務員グエンと関係を持って悩んでいた。そんな中、一人の男が生活に困窮し爆発物を製造し、多額の保険金を掛けて飛行機に乗り込み爆破しようとしていた。男を乗せたローマ行き2便はリンカーン空港を飛び立つのだった。その機には、ヴァーノン機長、グエンが乗り込んでいたのだった…

アーサー・ヘンリーの小説を映画化したこの作品、パニック映画の原点です。この映画が大ヒットしたからこそ、「エアポート75」が製作され、「大地震」「ジョーズ」そして「ターワリングインフェルノ」と続く訳です。

分割画面を多用した映画は、良く出来ています。空港側が些細なことから犯人を特定し、機長へ連絡、その後の対応、爆発迄思った以上にサスペンスが効いており、なかなか見せてくれます。一つは、ホンがとても良く出来ていることで、キャスティングもよく、バーバラ・ヘイズ、ロイド・ノーラン、ヴァン・ヘフリン、ジャクリーヌ・ビセット等をとても巧く使っています。

更に、この映画で一番の儲け役は、ベテラン整備士役のジョージ・ケネディでしょう。カッコ良過ぎて…涙が出ます。「喝采」と共にジョージ・シートン監督の代表作でしょう。うーん、美しいです。

ジーン・セパーグは、「勝手にしやがれ」で初々しい演技を見せてくれましたが、この作品では普通の演技しており、悪くはありませんがちょっとがっかりと言った処で、何か新しいものを見せてくれるか期待しましたが。

でも、出演作ではこの作品が一番ヒットしたと思います。公民権運動、ブラツクパンサー支援等で名を売り、残念なことに1979年に自殺しています。当時話題になりました。何か裏があるものと思われますが…

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。               八点鐘

 

追記 第43回アカデミー賞では、この「大空港」が評判が高く、受賞するものと思われていましたが、実際は「パットン大戦車軍団」でした。こういうのって、時々ある様ですね。

 

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