レタントンローヤル館

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「ライフ・ゴーズ・オン/彼女たちの選択」女性の孤独を描いたケリー・ライカート監督作品…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ライフ・ゴーズ・オン/彼女たちの選択」(2017)です。

 



映画は、オムニバス形式で何れも女性が主人公になっています。この作品は、日本では公開されず、DVDによるビデオ公開のみだったと聞いています。

モンタナ州リビングストン、弁護士ローラ(ローラ・ダン)は就業中に負傷した依頼人に振り回される羽目になる。加えて依頼人が武装して立てこもり事件を起こし、警察から依頼人を説得するように頼まれるというエピソード1。

ジーナ(ミシェル・ウィリアムズ)は、夫と娘と暮らしている。娘は反抗期の様であまり口を利いてくれない。知り合いの老人から値打ち物の砂岩を購入することに成功し、新居を建てる計画が進むことに安堵するエピソード2。

モンタナ州ベルフライで教育法講座をするベス(クリスティン・スチュワート)、彼女はリビングストンから車で4時間かけて来る。偶々牧場で働くジェイミー(リリー・グラッドストーン)は、講座に参加して彼女に好意を持つのだが、それは自分の思い過ごしだったと判るエピソード3。

こんな感じでどのエピソードも女性の孤独感を表現した作品です。最新作「ファースト・カウ」の様に淡々と表現しています。加えて、モンタナ州の雄大な自然がとても上手くインサートされて、私はこちらの作品の方が好みというか、共感できます。特に第3番目のエピソードは、その人種による、仕事による孤独感が良く出ており、じわじわと効いてきます。又、スクリーンではあまり冴えないクリスティン・スチュワートがなかなか良くて見直しました。

今回はDVDで鑑賞しましたが、この作品アマゾンで配信されています。興味のある方はぜひ鑑賞して下さい。良い映画です。                八点鐘

 

左がケリー・ライカート監督

film-grab.com         なかなかいいショットがあります

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