レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「海底二万哩」マッドサイエンティストNo.1映画と言えばこの作品でしょうか…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「海底二万哩」(1955)です。

 

1868年、太平洋では外輪蒸気船失踪事件が多発していた。事件を重く見た米国海軍はアロナックス教授と助手コンセイユ(ピーター・ローレ)そして銛射ち名手ネッド(カーク・ダグラス)の三名を米海軍フリゲート艦へ招聘し調査に出かけた。が、調査は難航したが、ある日その怪物が現れ、攻撃を受けフリゲート艦は大損害を受け沈没してしまう。

三名は海を漂流し、金属製の鈍い輝き持つ黒い潜水艦にたどり着く。そこで、ネモ船長(ジェームズ・メイソン)と言う物理学者に捕らえられてしまうのだが…

ジュール・ベルヌが創作した有名なSF海洋小説「海底二万哩」を映画化した作品です。

その昔、原作を読んだことありますが、意外とテンポが鈍くそんなに面白くなかった記憶があります。対して、この映画化は、主人公たるネモ船長の性格付けと潜水艦ノーチラス号の造形もそのレトロなタッチも素晴らしくなかなか良く出来たSF海洋映画になっています。

特に、ネモ船長の性格付け、その昔某国の刑務所で囚人として拘束されており、ある先進技術を開示するように迫られそれを拒否したため妻子を殺害された過去があるので、戦闘艦を洋上で発見すると問答無用に攻撃をする。ノーチラス号先端に付けられた銛の様な衝角を持ち、それで敵艦船腹を突き破るのだった。成功すると、彼はノーチラス号艦長室にあるパイプオルガンでバッハ作曲「トッカータとフーガニ単調BWV565」を演奏し悦に入るのだった。もうマッドサイエンティストの極致と言って好いシーンです。私も感動しました。その昔、鼻たれ小僧の時劇場で見た記憶もあり、何やら懐かしく加えて、うーん、美しいです。

加えて、大イカとの戦い、ネモ船長の秘密基地のシーンもなかなか良くて、潜行して海中水道から基地内に入るシーン等涙物ですね。現在の最新のSFX技術でリブートするともっと良いかもしれません。

そして、この映画、驚いたことにほとんど女性が登場しません。こういう感じの映画ですが、私はとても楽しめました。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。              八点鍾

 

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com