レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「赤いテント」(1969)です。

今月24日にクラウディア・カルディナーレさんが永眠されました。追悼を兼ねて彼女が主演した「赤いテント」をご紹介したいと思います。
この作品は、1928年飛行船イタリア号でウンベルト・ノビレ少将(ピーター・フィンチ)が北極点を目指して飛行中に遭難し救出されるまでを描いた映画です。カルディナーレさんは気象学者マルグレン(救助要請中に死亡)の恋人ワレーリア役で登場します。
イタリア号はノルウェー、スピッツベルゲン島ニーオーレスン(当時はキングズベイと呼ばれた)から出発、5月24日に北極点に達し着陸する予定だったが天候が悪化してキングズベイへ進路を取ったが、途中低気圧に遭遇し、機体が降下(映画の中では飛行船フレームに付いた水が凍結しバランスを失い)操縦キャビンが破損し、キャビンは氷上に残こり、残った気嚢は行方不明に。イタリア政府は対応に及び腰で、スウェーデン、ノルウェー、ロシア、フィンランドが捜索に乗り出すのだった…
今回、映画はモスフィルム、上映時間158分版を鑑賞しました。画質も悪くいつものソ連映画の如くダラダラとゆったりとお話が進むスタイルで、正直退屈でしたが美しいカルディナーレさんが登場すると、ホッとしました。特にキングズベイから飛び立つ飛行船イタリア号はとても美しくて、それをカルディナーレさんが見送るシーンは、この映画のハイライトだと思います。
但し映画は1970年頃、遭難時にいた男達が蘇って存命中ノビレの所に現れて、簡易裁判のような形式で進むスタイルで、こういうスタイルも何とかして欲しいと思いました。淡々と事実を追跡するようなスタイルが好ましいと私は思いましたが。
加えて、この遭難事故はソ連が結構活躍してイタリア号乗組員を救出の為砕氷船クラシン号を送り込んだりして大活躍しました。映画は、その辺りが特に丁寧に描かれています。
キャストはオールスターで、ショーン・コネリー、クラウディア・カルデナーレ、ピーター・フィンチ等で楽しめました。特にショーン・コネリーはノルウェーの探検家アムンゼンを演じており、不覚にもアムンゼンは、イタリア号乗組員を救助に行き、現場近くで行方不明になったとのことです。恥ずかしい事にこの映画で初めて知りました。
最後に、古いDVDで且モスフィルムの原板もあまり良くなかったので、画質が今一つです。もっと良い画質のDVDできれば国際版(音楽担当がエンニオ・モリコーネ)を見てみたいと考えています。
たらたらと長くなってしまいましたが、この映画ではとても綺麗なカルディナーレさんにお会いできます。最後ですが、ご冥福をお祈り申し上げます。
このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。 八点鍾





この作品にも、チラリと登場します。
私個人のお薦めは、「熊座の淡き星影」と「ラ・スクムーン」ですが。 八点鍾