「ウェスタン」原案にベルナルド・ベルトリッチが参加している異色のマカロニウェスタンですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ウェスタン」(1968)です。

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アリゾナのある寂れた鉄道駅にダスターコートを羽織った3名の殺し屋がハーモニカ(チャールズ・ブロンソン)を待ち受けていたが、ハーモニカはいともたやすく3名を倒すと行方をくらました。

ハーモニカが狙っていたフランク(ヘンリー・フォンダ)は開拓者マクベイン一家を皆殺しにする。ニューオリンズからマクベインと結婚するためにやって来たジル(クラウディア・カルディナーレ)は途方にくれる。フランクの子分がジルを殺そうとした時、助てくれたのはハーモニカだった。二人は真相を暴くべく協力するのだが…

 

もはや伝説のマカロニウェスタンと言って良いでしょう。勿論テーマは復讐譚、最近では「悪党に粛正を」と言う作品がありましたが、良く出来た作品です。日本で最初に公開された時はそれほど高い評価を得ていません。当時の記録を見ていると上映時間が145分になっているので短縮版が公開されたようです。今回鑑賞したのは165分バージョンです。

 

私も、マカロニウェスタンの中では素晴らしい作品と思いますが、再度鑑賞して作品のバランスがやはり崩れていると思いますし、クラウディア・カルディナーレが主演している割には上手く使いこなしていないように思います。

ストーリーは前述したとおり、あの「暗殺の森」「1900」「ラスト・エンペラー」のベルナルド・ベルトリッチも参画しているようですが、それ程冴えたストーリーではありません。

それはこの作品の魅力ではなく、この映画は普通の西部劇とは違い、ムードという雰囲気でにのれるかのれないかで評価が分かれる作品だと思います。

それは、冒頭のシーン、ジャック・イーラム扮する殺し屋達が謎の男ハーモニカを待ち受ける鉄道駅の場面、始めて見る様な西部の鉄道駅のセット、蠅、天上から垂れる雫等ハリウッド映画なら15分強をかけて絶対描写することはないと思います。この何が起こるか全く分からないシーン、このムードというかこの雰囲気があってこそこの作品の価値が出ているのだと。

加えて、素晴らしいエンニオ・モリコーネの音楽、本場米国でのロケ、凝ったセット、オープンセット、モニュメントバレーでの叙情性たっぷりの素晴らしい撮影、ジェイソン・ロバーツ、ウディ・ストロード、ガブリゼル・フェルゼッティ、パオロ・ストッパ等の素晴しい共演者等々。

 

そう考えて思い起こすと、やはりこの映画は素晴らしい。暑い夏、涼しい部屋の中で鑑賞いただくと何がしか得ることのある映画だと思います。

 

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。        八点鍾

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