レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ジ・エアロノーツ(気球操縦士)」やはり英国伝統の冒険映画になっています!

レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。本日ご紹介する映画は「ジ・エアロノーツ(気球操縦士)」です。

1862年、ロンドン、男女二人、操縦士アメリア(フェシリテイ・ジョーンズ)と気象学者ゲェーシャ(エディ・レッドメイン)が気球に乗り、大空に挑みます。

二人は、フランスの持っていた高度7000mを破り更に上昇しますが、防寒服を持ってこなかったのでアメリアは下降しようと提案します。が、ゲェーシャは更に上昇を命じ、やもう得ず上昇しますが、ゲェーシャは低酸素症にかかったので下降するためにガス放出バルブを作動させますが、凍り付いて動かなくなり、気球は更に上昇して1万mを超えてしまいます。

ゲェーシャは倒れて動くことが出来なく、仕方なくアメリアをコンドラから出て、ロープを伝いバルーンの上部にある放出弁を手動で開けようとします。このシーンがこの映画の一番の見せ場になります。1万m以上の高度、凍てついたロープ、凍傷にかかった両手、倒れた相棒、間違いなく彼女はこう思ったことでしょう

「男は役に立たない。いつも肝心な時にいないか、倒れている」

この辺りは英国伝統の冒険映画そのものです。そう「ナバロンの要塞」「絶壁の彼方」等を彷彿とさせます。本当に良く出来ています。

彼女は放出弁を足で開け、下降させることに成功しますが、疲れで彼女は眠りこけ、身体を少し動かした途端、バルーンから落ちてしまいますが・・・

まさかフェシリティ・ジョーンズが「ナバロンの要塞」のキース・マロリー大尉そこのけの活躍をするとは思いませんでした。

監督はトム・ハーパー、TV出身の新鋭監督です。本当に高所恐怖症の方はご覧にならない方が良いかもしれません。なお、この映画は「インツゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えた二人」という題名で来年1月に日本で公開されます。  八点鍾

 

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IMDb

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IMDb

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英国映画はこれです。伝統のクライブサスペンス。