レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

番外編 「小さな兵隊」「アルファヴィル」のアンナ・カリーナさん追悼

レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。今月の14日のことですが、アンナ・カリーナさんが亡くなりました。ご冥福をお祈り申し上げます。

 

彼女はヌーヴェルヴァーグ時代に活躍した女優で、一時期、あのジャン₌リュック・ゴダール監督と結婚していました。ですから、彼女はゴダール監督のミューズのような扱いだったと思います。

 

私の印象では、彼女はあまり間口の広い女優ではなく、小悪魔的な役柄が光っていたように思います。よく似た女優は、ジェーン・バーキン辺りになるのではと思います。バーキンの場合、年齢を重ねてからシンガーになったり、「美しき諍い女」のような作品に出たりして逆に存在感を高めていますが、残念ながら彼女は出来なかった。

 

主な作品は、前述したように「小さな兵隊」「女は女である」「気狂いピエロ」「アルファヴィル」「悪魔のような恋人」等です。ゴダール作品は、映画的魅力に乏しい作品が多く、映画でメシを食べていく人は外してはダメだと思いますが、そうでない人は遠慮した方が良いかもしれません。

 

この中では一番入りやすい映画は「アルファヴィル」(1965)でしょう。シークレット・エージェント、レミー・コーションが独裁都市アルファヴィルに潜入、アルファヴィルを建設したフォン・ブラウン、AIアルファ60抹殺、破壊するというものです。SF風ハードボイルド作品です。現在、ヌーヴェルヴァーグ時代の当事者で、在命者はごタール監督だけでしょう。  八点鍾

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