「世にも怪奇な物語」ヴァデム、マル、フェリーニ名匠3名によるホラーオムニバス映画ですが・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「世にも怪奇な物語」(1969)です。

 

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ロジェ・ヴァデム、ルイ・マル、フェデリコ・フェリーニ監督による作家エドガー・アラン・ポー作品による怪奇オムニバス映画です。各篇約40分ほどの中編の構成になっています。

 

第一話 黒馬の哭く舘  原作「メッツェンゲルシュタイン」

監督ロジェ・ヴァデム

伯爵令嬢フレデリック(ジェーン・フォンダ)は、傲慢で情け容赦ない女城主。遠縁のウィルヘルム(ピーター・フォンダ)の振る舞いが癪に障り、彼の厩に火をつける。ウィルヘルムは焼死する。ある時、黒の駿馬がフレデリックの城に迷い込み、彼女は、その黒馬を愛でいるのだが・・・

 

ジェーン・フォンダが最も華美で美しく、ロジェ・ヴァデムも斬新なスタイルを見せる作品。ストーリーもなかなか面白い。特に海に面した岸壁の古城の風景が素晴らしい。

撮影はクロード・ノワール。

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第二話 影を殺した男 原作「ウィリアム・ウイルソン」

監督ルイ・マル

サディスト的な正確なウィリアム・ウイルソン(アラン・ドロン)は、少年期から色々な悪事を行うが、いつも同名のウィルソンに邪魔される。軍隊に入り士官となったウイルソンはある女性(ブリジッド・バルドー)とカードを楽しむが、偽のカードを利用して勝つ。女性を半裸にして鞭を打つのだが・・・

 

このオムニバスの中では、最も平凡。見所はアラン・ドロンとブリジッド・バルドーの共演ぐらいか。このストーリーは、良く他の映画作品のプロットになっている。例えば「ファイトクラブ」等。

 

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第三話 悪魔の首飾り 原作「悪魔に首を賭けるな」

監督フェデリコ・フェリーニ

英国俳優ダビッド(テレンス・スタンプ)は、ローマ空港に到着しようとしていた。が、彼は時々悪魔を見ることがある。少女でボールを持っていると。

彼はカトリック教会資本の西部劇に主演するためにイタリアに来た。ギャラはフェラーリ1台。ドライヤーとパゾリーニ風西部劇だと彼を迎えに来た司祭が言う。

その前夜祭で、フェラーリを受け取り、疾走するダビッド、道を間違え、工事中の高速道路に出て、壊れた橋を飛び越そうとするのだが・・・

 

フェリーニ風B級ホラー作品というより、フェリーニ監督得意の全体映画。全編が彼の芸術モティーフで塗りつぶされている。

冒頭から色彩、構図に凝っており、とてもユニークな作品。「サテリコン」の様でもあり「フェリーニ/ローマ」「魂のジュリエッタ」の様でもありとても興味深い。映画の台詞も映画ファンの心をくすぐる。フェラーリ330LMBの扱いもなかなか面白い。音楽はニーノ・ロータ。

 

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但し、どの作品にも言えることですがあまり怖くありません。一番怖いのは第三話かな。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。     八点鍾