レタントンローヤル館

主に映画のお話

「フェリーニのローマ」フェデリコ・フェリーニ監督の都市ローマについて異色作ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「フェリーニのローマ」(1972)です。

「道」「甘い生活」「81/2」で有名なフェデリコ・フェリーニ監督の異色作です。ふつう映画はあるドラマを大体2時間程度で表現しますが、この作品は主人公はイタリアの首都ローマで、昔の大体1930年から現代まで、フェデリコ・フェリーニ監督が感じたイメージを時に喜劇に、時に皮肉を込めて辛辣に、淡々に描いた作品になっています。それは絵画の様で、最初から最後まで自分の感じた「ローマ」をスクリーンに書き殴っている感じで、私はこの手の映画を全体映画と呼びたいと思っています。映画のどのシーンをとっても監督のイメージが浮かび上がってくる作品なので。

映画は監督の少年期、青年期、そして下町ローマの食事風景、当時のボードビリアン風景、売春宿、高級娼婦館、現代ローマの交通渋滞、地下鉄工事によって消えてゆく古代フレスコ画、教会ファッションショー等など、結構見せてくれます。

其の昔、劇場で見た時あまり面白くないなと感じましたが、今回再見するとやはり好いんですね。フェリーニ監督がこういうスタイルになったのは、前作「サテリコン」からだと思います。特に、地下鉄工事で見つかった地下の洞窟のフレスコ画が、外気に触れて消え去っていくシーン等とても美しいシーンで、やはりフェリーニは素晴らしいと思います。

次作「アマルコルド」「カサノバ」「女の都」くらいまでこんな感じですが、その辺りで私はついていけなくなり、又彼自身もイマジネーションが枯渇してしまい…

映画ははっきり言って観客を選びます。イングマール・ベルイマン、アンドレイ・タルコフスキー等の芸術派の映画ファンはやはり見ておかないとまずいのではと思います。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。       八点鍾

 

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