レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「偉大なるアンバーソン家の人々」あのオーソン・ウェルズ監督第二作ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「偉大なるアンバーソン家の人々」(1942)です。

映画は次の通りです。

富豪アンバーソン家のイザベルは、同じ街に住む若者ユージーン(ジョセフ・コットン)の求愛を断って別の男と結ばれる。生まれた息子ジョージはアンバーソン家の家名を笠に着てえばる嫌な男だった。ユージーンは街を出て自動車会社を興して、別の女性と結婚しルーシーと言う娘を得た。やがてユージーンは、妻が死別したので娘を連れて再び故郷に帰って来た。それは、再びイザベルに逢うためだった…

あの「市民ケーン」を監督した天才というか巨匠オーソン・ウェルズ第二作です。ですが、残念ですが「市民ケーン」には及びませんがなかなか見せてくれます。但し、私が鑑賞したプリントの状態が良くないので、何か印象が良くありません。IVC製ブルーレイですが年代を考えれば決して悪いとは言えませんが…

又、最初の作品は二時間強の上映時間ですが、今回鑑賞したのは約90分の短縮版で、現在この版しか残っていないようです。だから、物語も解かりにくて…

でも、アンバーソン家の豪邸のセット、いつもようなローアングル、時々現れる長回し等見所はかなりあります。「市民ケーン」は時間軸を壊したシナリオ構成が見事でしたが、こちらはぐっとオートドックスでスタンダードな構成なラブロマンスであり、又ジョージ・スティーブンス監督「ジャイアンツ」の様な人間関係、自動車業界を捉えた先進性のあるドラマとしてはこちらの方が見応えはあります。前述したようにかなりカットしてあるので判りずらいと思います。本来であれば二時間版での印象をご説明したかったのですが、現在ではそれは無理と思われますので…

もし、この作品に興味を持たれた方は是非ご覧になって下さい。必ずや何かを得ることが出来ると思います。何かの拍子で完全版が現れることを願うばかりです。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。           八点鍾

 

映画はこのアングルが多くて、このアングルが好きなファンはたまらないでしょう

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