レタントンローヤル館

主に映画のお話

「殺意の夏」あのセバスチヤン・ジャプリゾ原作ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「殺意の夏」(1977)です。

映画は、南仏の小さな町で暮らしている修理工で消防団員のパンポン、そこにエリアーヌ(イザベル・アジャーニ)とその両親が引っ越してくる。美しく魅力的な彼女はパンポンに近づいて来て二人はある夜関係を持つ。エリアーヌはパンポンの納屋に自動ピアノがあることを確認すると、ほくそ笑み次の行動に移すのだった…

原作があのセバスチャン・ジャプリゾなんですね、うーん美しいです。ジャプリゾと言えば、「さらば友よ」「雨の訪問者」「狼は天使の匂い」等があります。いずれも好きな映画です。

で、この映画、実際リアルタイムで鑑賞した時、正直複雑すぎて余り面白くなった記憶しかありません。イザベル・アジャーニははすっぱな姉ちゃんを上手く演じて気前良く脱いでいましたが、それも感心しませんでした。もう少し節度が欲しいと思いました。

個人的には、この作品のアジャーニより「狼は天使の匂い」のロバート・ライアンに、「さらば友よ」「雨の訪問者」のブロンソンに軍配を上げます。

今回、再見して同じような印象しか持ちませんでした。テンポがね、この映画。

大体、この作品ヒロインの復讐劇ですが、その自分が犠牲者でもあり復讐者でもあり証人でもありというのはよほどうまくさばかないとプロットが混乱するだけだと思います。この手の映画を見慣れていないと何やっているのか分からないのでは。

更に、南仏の一市民の家庭でのお話ですが、リアリズムで良いのですが、もう少しその生活感にセンスが欲しいと思います。例えば、同じジャプリゾ原作「ロング・エンゲージメント」では、ジュネ監督がヒロイン、マチルドのブルターニュでの生活をセンス良く描いていたのとは真逆です。但し、デラヘイ134Nが登場するのは素晴らしいですが。

色々書きましたが、悪い映画ではないので初めて鑑賞されるのであれば、若干分かりにくいと思いますが、結構楽しめる復讐談映画と思います。監督はジャン・ベッケル、あの「現金に手を出すな」「穴」ジャック・ベッケルの息子です。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。          八点鍾

 

追記 鑑賞したDVD版は最近発売されたDVDで、画質はかなりいい状態でした。なお、この映画の日本公開は1985年でした。

 

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これら以外にジャプリゾ作品として「アナザー」(殺意の週末のリブート)、アナトール・リトバク監督「殺意の週末」を鑑賞していますが、これは軽いサスペンス物、他に「シンデレラの罠」「七人目にかける男」がありますが未見です。DVD等手に入ったならアップしますが。

 

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殺意の週末