レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ポルトガル、夏の終わり」イザベル・ユペール主演の家族映画…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ポルトガル、夏の終わり」(2019)です。

フランキー(イザベル・ユペール)はフランスを代表する女優だが、癌に侵されて年内一杯しかもたないと医師に宣告されていた。彼女はポルトガルの美しい避暑地シントラに家族を集めて、今後のことを話そうとしていた。特に一人息子ポールを彼女の友人アイリーンに引き合わせて、結婚させようとするのだが…

フランスを代表する女優イザベル・ユペール主演のエリック・ロメール味の家族映画です。淡々と物語が進んでいきます。ハリウッドだとやたら物語を盛り上げようとストーリーを捏ね繰り回す傾向がありますが、フランス風だとそんなことは何もしません。自然に淡々と進みます。

加えて、カラッとした仕上がりが好いですね。死を間近に控えた女優の話ですがメソメソしないのが素敵です。

又、何というかイザベル・ユペールが良いですね。着飾らなくて、淡々と年を召して、無駄なことをしない。そこに立っているだけで絵になるというか、存在感のある雰囲気がたまらないくらい好きです。

彼女の作品はあの「バルスーズ」(1974)からですが、いつも自然体で演技をしているのかどうかわからないような感じで、でもそこが素晴らしいと思います。「天国の門」「8人の女」「ラブストーリーズ コナーの涙、エリナーの愛情」「デッドマン・ダウン」「エル」「グレタ」そして「ピアニスト」「ジョルジュ・バタイユ ママン」なんて変な作品もありますが。

ラスト、自分の人生は自分でけりをつけることが出来るが、子供を含めた他人の人生はどう望んでも自分の思うようにならないと付け離したように見えるシーンが好いですね。監督はアイラ・サックス、器用に纏めています。特に世界遺産の街シントラでの風景が美しい。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。            八点鐘

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