レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「セリ・ノワール」ジム・トンプソン原作の犯罪社会映画と言ったらいいのでしょうか…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「セリ・ノワール」(1979)日本未公開の作品です。

 

 

訪問販売をしているフランク(パトリック・デワエール)の仕事振りは悪い。妻との折り合いは悪く、家から彼女は出て行ってしまう。そんな奴だが明るく、ある朽ちた屋敷を訪問し老婦人に会い、彼女からティキデスの居場所を知る。彼はフランクから金を借りたまま姿をくらましていた。又、夫人の姪モナ(マリー・トランティニャン)と知り合うことも出来た。

そんな時、会社の上司は彼に騙されていることに気付き、彼を告訴してフランクは留置所へ。釈放されると待っていたのはモナだった。彼女は一緒に何処かに行きたいと言ってくる。保護者の老婦人が多額の現金を保有しており、それを奪えば何とかなると。彼の心の中は、ティキデスに老婦人を殺害させてモナと逃げればという邪心が芽生えるのだった…

監督が何とあのアラン・コルノー、原作があのジム・トンプソンなので普通のノワールスリラーではなく、良い言葉で言えば犯罪社会学的アプローチで描いた映画なので、少し物足りませんが、普通の男が、若干発達障害気味ですが、些細なことから犯罪に手を染めていく過程が丁寧に描写されており、そこが素晴らしいと思います。

こういう作品って殆どなかったように思います。思い出せる映画は「俺達に明日はない」ぐらいでしょうか。そういう意味で、志の高い異色作だと思います。いつもと違うアラン・コルノー作品、良いですね。フランクを演じるパトリツク・デワエールが熱く、マリー・トランティニャンが色っぽくて…うーん、美しいです。

他にベルナール・ブリエが上司役で、一皮むくとかなりのワルとして登場します。好い役です。うーん、美しいです。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。            八点鐘

 

シムカ 1501 ブレーク

マリー・トランティニャン

追記 ご存じだと思いますが、マリー・トランティニャンは、あのジャン=ルイ・トランティニャンの娘です。2003年リトアニア旅行中、同行の男友達と口論になり、投打されて残念なことに亡くなっています。41歳でした。ご冥福をお祈りします。

 

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