レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「大統領の料理人」(2012)です。
映画は、オーストラリアのTVクルーがフランス領クローゼー諸島アルフレッド・フォール科学基地を訪れた時、1人の女性が目に留まった。彼女こそ2年前までミッテラン大統領の専属料理人として初の女性料理人として活躍したオルタンス・ラボリだった。
その日、オルタンス料理人はアルフレッド・フォール基地任期最後の夜だった。彼女はフランスの片田舎で小さなレストランを営んでいたが、ジョエル・ロブションの推薦で大統領専属料理人として大統領官邸で働くことになった経緯を思い出していた。男性シェフ達の嫌がらせ、エリゼー宮殿が大きくて良く迷ったこと、ミッテラン大統領との語らい、低カロリー料理の腹立たしい問題、色々な事が灯馬灯の様に思い出されるのだった…
お話としては良くある話ですが、以外と言って失礼ですがよく纏まっており、良く出来ていると思いました。色々と興味深かった。食材の仕入先が大事なようで、且つ食材の仕入れ方法が問題になったりして、まあ予算で動いているから仕方ありませんが。
フランス料理はルーツをイタリア料理に持つがその多様性というか、食材の豊富さ等で世界三大料理の一つとして認識せられ、この映画でもそれが良く出ており、なかなか素晴らしいと感じ入った次第です。いや、良いですね。ただ、毎日このような料理ばかりだと体にはよくないでしょうね。
主演のカトリーヌ・フロ、なかなか巧いですね。良く鑑賞するフランス映画はノワール映画が多いのであまり知りませんが、いい味出していました。監督はクリスチャン・ヴァンサン、これまた知りませんが手堅く纏めています。
彼女は大統領料理人を辞めてから、ニュージランドでトリュフ畑を行うために高給が支払われるアルフレッド・フォール基地に料理人として勤めたそうです。勿論、トリュフ畑は成功したと聞いています。
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