レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ジュリー&ジュリア」(2009)です。
映画は、ジュリー(エイミー・アダムス)は作家を目指していたが、巧く行かず公務員としてテレホンサービス員として働いていた。クレームの多くが9.11事件の保険のことだった。腐っていた彼女は、ある時米国にフランス料理を紹介したジュリア・チャイルドの本を見つけ、そのフランス料理レシピ524件を1年で実践して自分のブログ "Julie/Julia Project" に上げようと考えるのだった…
この映画、構成がユニークな作品です。こういうタイプの映画は初めてではないでしょうか? おまけになかなか面白いのです。ただ単にジュリー料理ブログにしたら平凡なドラマになってしまうのですが、メリル・ストリープ演じるジュリア・チャイルドが米国にフランス料理を紹介するために書き上げた「王道のフランス料理」を製作する過程を巧みにカットバックさせてドラマを構成しています。ストリープのそのお茶目たっぷりのコメディ演技が笑わせてくれます。加えて、ジュリアの夫が戦時中OSSに勤務していたので、その辺りも隠し味としてちょっぴり付け加えられており、良いアクセントになっています。
監督は「めぐり逢えたら」のノーラ・エフロン、ラブコメが得意な女性監督ですが、この作品はフランス料理についてのうんちくが語られており、私のような初心者には大変興味深い作品になっています。とても良く出来た作品ですが、ストリープは若干オーバーアクト気味に感じますし、登場するフランス料理は少し繊細さに欠けるのかなと私は思います。
以前鑑賞した時はあまり面白くなかった記憶がありましたが、今回はとても面白く鑑賞しました。理由はブログについてあまり知識がなかったのと、最近少しばかり料理をしているので何かと色々と勉強になったことです。
私もこのブログで、料理のコーナーを設けてみようかな…例えば、バスク風目玉焼きとか抹茶風味のクレーム・ブリュレ等々 ボナペティ !!
このブログ作成にBD版を鑑賞しています。 八点鐘
追記 スミソニアン博物館には、ジュリア・チャイルドのクッキングルームが展示されているそうですね。うーん、美しいです。
又、ノーラ・エフロン監督の遺作です、この映画は。加えて、この映画の原作者ジュリー・パウエルは2022年10月22日に亡くなったと聞いています。お悔やみ申し上げます。