レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。スタンリー・キューブリック監督「突撃」のカーク・ダグラスさんが亡くなりました。謹んで追悼いたします。
彼は50年代「チャンピオン」「探偵物語」で頭角を現し、「海底二万哩」「炎の人ゴッホ」「OK牧場の決斗」「突撃」「スパルタカス」等で大スターになりました。
私が彼の作品を場末の映画館で鑑賞したのは、「テレマークの要塞」「パリは燃えているか?」「暗殺」「アレンジメント 愛の旋律」「ザ・ビックマン」辺りからでした。
70年代もデ・パルマ監督「フューリー」に主演して本当に素晴らしい役者だと思いました。ここでご紹介したいのはジョン・フランケンハイマー監督「五月の七日間」です。
この映画は、合衆国大統領がソビエトと核兵器廃絶条約を結び、平和外交を軍部が嫌い軍事クーデターを画策するというとてもスリリングなポリティカルサスペンスです。
同時期活躍したバート・ランカスターはアカデミー主演男優賞、ベルリン映画祭男優賞、ヴェネチア映画祭男優賞と受賞しているが、彼の作品歴からなんも恥じることはなく、むしろ無冠の帝王として誇らしくと私は思います。 八点鍾