レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「コンテイジョン」劇場公開された時は、殆ど顧みられなかったのですが・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「コンテイジョン」(2011)です。

 

新型ウィルスの感染症とそのパニックと収束までを描いた映画で、テーマがテーマだけにこのような映画は余りありません。少し前このブログで紹介したワイズ監督「アンドロメダ・・・」に次ぐ力作です。監督はスティーブン・ソダーバーグ(セックスと嘘とビデオテープ、トラフィック、チェ)、主演者はオールスターで、マット・デイモン、ローレンス・フィッシュバーン、マリオン・コティヤール、ケイト・ウインスレット、ジュード・ロウと演技者を揃えています。

 

映画は、香港から帰国したベス(グウィネス・パルトロー)が発熱、意識を失い病院に緊急搬送されるが、あっけなく病死。続いて継子のクラークも病死する。同じ頃、東京でもバスの中で会社員が倒れる。同じことがロンドンでも起こる。東京での事故映像を新聞会社に売り込もうとしていたアラン(ジュード・ロウ)はそっけなく断られる。

アトランタでは、これはバイオテロではないかとCDCのチーバァー博士(ローレンス・フィッシュバーン)に国土安全保障省の職員が接触し始めるのだが・・・

 

現在進行形のコロナウィルス禍と同様の展開で、鑑賞していると恐ろしい程リアリティかあり、同時にクラスター、基本再生産数とかテレビ、新聞、ネットで飛び交っている専門用語がバンバンと出て来ます。そういう意味でリサーチが行き届いて、とても良く出来た映画になっていると思います。

映画は2002年に発生したSARSウィルス禍をもとに作られている思われますが、2011年劇場で鑑賞した時はガラガラだったことを記憶しています。

 

映画はさらに、感染防止のための地域封鎖、CDCと製薬会社の関係、アランのようなネットでの情報発信者の問題、CDC幹部職員の情報庇護等色々を問題を提起しているのが素晴らしい。

このウィルスの基本再生産数が4.0の為、全世界で2600万程亡くなったところで映画は終わりますが、現在進行中の経済問題、ウィルス禍の第2波、第3波については触れていません。いまから100年前のスペイン風邪では第3波迄あったことが記録されています。

 

現在、高橋洋一先生の動画によれば、日本政府は基本再生産数を確か2.5として感染防止対策を行っているので人との接触を8割下げることを目標にしているとのこと。

 

皆様は、コロナウィルスに感染しない様に予防施策を守って、健康で過ごされることを祈っております。

なお、このブログ作成にBD版を鑑賞しています。もう一つ追記しますが、単純なメロディを強弱をつけて反復させた音楽がこの映画の恐怖をとても良く表していることを記して終わります。音楽はクリフ・マルティネス。       八点鍾

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IMDb

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