レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「サイコ」ヒチコック監督の名作リブート 見所はジュリアン・ムーアの足蹴りでしょうか・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「サイコ」(1998)です。

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IMDb

ガス・ヴァン・サント監督作品であるこの映画の特徴は、まず、カラー作品であること、バーナード・ハーマンの音楽を使用していること、ショット、構図、編集は1960年度版を丁寧に模倣していること。つまり、カラー作品と主演者を除いて60年版とほとんど変更がない映画になっていることです。

 

誰の目にも明らかなように「サイコ」(1960)はほぼ完成された映画であり、あの映画を修正することは作品そのものを台無しにする可能性があるので、こういう作品に落ち着いたものと思いますが、それならば別の作品を映画化して欲しかったと思います。

 

サント監督は、私が見たい映画ジャンルと被ることはありませんが、「誘う女」「グッド・ウィル・ハンティング」等なかなかの腕前を持つ監督なので、あくまでも私個人の意見ですが、このようなスタジオ側の誤解を受けるような行動は慎んだ方が良かったのではと思う次第です。

 

で、この映画の見所は、マリオンの妹を演じるジュリアン・ムーアの足蹴りが唯一の見せ場? と言うことになります。物凄く上手く決まっています。

今回、もう一度鑑賞すると意外に丁寧に製作されていることが判りました。でも、オリジナルを超えることは出来ないので、この作品を鑑賞するなら、オリジナルを鑑賞した方が勉強になるでしょう。

 

追記

何時も行く店の片隅にひっそりと佇んでいたこのDVD、何だか寂しそうで、ある時、棚から取り出して見るとても安かったので購入しました。ジュリアン・ムーアの足蹴りだけでも何だか得した気分です。                 八点鍾

 

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