レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ワンダーウーマン 1984」(2020)です。
映画は、前作と同じ主演ガル・ガドット、監督パティ・ジェンキンスなのですが、興行成績が良ければ別に言うことはありませんが、でも少しだけ前作と比較して面白さが拡散したような作品になっています。そういう意味では、ちょっと残念な大作です。
この作品のコンテンダー(挑戦者)は誰? そうワンダーウーマンに対する・・・
従来のハリウッドの文法で言えば、シトリンを盗むように命じた人物がコンテンダーになるはずでが、シリトンに願いをかける人々、例えば、詐欺師マックスとかダイアナの友人バーバラになっているので、何か変な感じです。
ワンダーウーマンがバーバラを倒しても、何か変な感じで・・・
もう一つ言わせてもらうと、1984年とうたっていますが、全然、1984年らしくありません。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の方がそれらしく出来てますが。細かいことですが、以前にも言いましたが、映画は虚構の塊で、如何にそれらしく嘘をつくかということです。
嘘が上手くないと映画にのれません。
ガル・ガドット、パティ・ジェンキンス監督、二人とも力のある方なので、良いホンを書いて良い作品を製作して欲しいと思います。
でも、それ以外はビッグバジェットの作品なので飽きずに鑑賞することが出来ました。本当にもったいない大作だと思いました。
次の作品を期待しています。 八点鍾
追記
1981年から1989年のレーガン政権
1980年代汗かいて働いていた経験から言わせていただくと、1984年はレーガン政権第2期になります。
ベトナム戦争で負った傷を癒すべく、前年グレナダ侵攻を行い、対ソ政策では、SDI計画を立ち上げてその計画に引きずり込んで、元々脆弱なソ連経済を壊滅させます。
ベトナム戦争後の米軍力量は酷く、テヘラン米大使館救出作戦失敗は、カーター大統領の再選を阻みました。
レーガン大統領は、強いアメリカを目指してそれに成功した大統領だと思います。
当時の日本は中曽根首相で、米国ととても巧く付き合いました。例えば、日本列島を不沈空母するとか、在留米軍に思いやり予算とか、米国債を多量に購入したりして、日米関係は戦後一番よかったと思います。
レーガン大統領は、米国ではWW2後の大統領では一番人気だと思います。理由は、宿敵ソ連を崩壊させたので。
ケネディ大統領は、ベトナム戦争を火種を作り、ホワイトハウスでマリリン・モンローと・・・していただけなので。というより任期途中で暗殺されたので、やりたかった事が出来なかったと思います。
最後に、1984年にはフランソワ・トリフォー監督とサム・ペキンパー監督が亡くなっています。何れも50代で亡くなっています。あと10年は活躍して欲しかった。あの美しい男女の愛情、鮮烈な暴力描写をスローモーションで。うーん、残念でした。