レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ダンディー少佐」この作品にはペキンパー映画のすべてが詰まっている…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ダンディー少佐」(1965)です。

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サム・ペキンパー監督の問題作と言っていいでしょう。製作者、主演達とのトラブル、予算超過、作品は大幅にカットされ、以後数年ペキンパー監督は干されてしまいます。

日本で公開された作品は約2時間の作品でしたが、近年この作品は再評価され、10年程前に修復版なる物が市場に出ておりその修復版(136分)を見てのブログになります。

映画は、南北戦争後期、1864年ベンリン砦がアパッチ族チャリバに奇襲され、虐殺される。指揮官ダンディー少佐(チャールトン・ヘストン)は、チャリバ討伐の為民間人、南軍兵士、犯罪者、脱走兵から志願者を募り、討伐に出掛ける。が、南軍タイリーン大尉(リチャード・ハリス)との反目、チャリバがメキシコに逃げたので、フランス軍の攻撃を交わし乍らの作戦となるのだが…

その昔、池袋文芸坐オールナイト サム・ペキンパー特集で見て以来でしたが、驚いたことにこの作品、後のペキンパー作品のすべてが詰まっていることが判りました。冒頭のベンリン砦虐殺の凄まじさ、隠れていたアパッチをショットガンを撃ち殺すシーン、騎兵隊物ですが、ダンディーは制服を着ず上半身は下着姿が多い、登場する男達は汚らしくリアリズム西部劇そのもの。リチャード・ハリスの気障っぽい南軍将校も楽しく、ラストのリオグランデ河でのフランス騎兵との対決では、河は鮮血で染まる。うーん、ペキンパータッチ極まる。ないのはルシエン・バラードの撮影ぐらいでしょうか?

脇もペキンパー一家勢揃いで、ウォーレン・オーツ、ベン・ジョンソン、スリム・ピケンズ、R・G・アームストロング、L・Q・ジョーンズ、ジェームズ・コバーンそして美しいセンタ・ーバーガー、特にコバーンはポッツと呼ばれるスカウト役ですが、左手が無くメイクに凝った役柄で。

これで面白くないわけないでしょう。一度でもペキンパー映画にはまった人なら楽しめること請け合いです。是非ともご覧ください。明るくペキンパータッチを。

 

もっと長いバージョンもあるそうですが、この作品ぐらいの長さでよろしいのではと思います。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。   八点鍾

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