「スターリングラード」俺は石だ・・・凄腕狙撃手の映画です・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「スターリングラード」(2001)です。原題は 照門の敵 と言ったところでしょうか。

 

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IMDb

旧ソビエトによるプロパガンダ色の強い戦争映画を除いて、1993年の作品はドイツ製作で戦いの前に従軍牧師による祈りのシーンが印象に残りました。私には東方の異教徒達を殲滅すべく、我々ドイツ人はキリスト教文明の守護神たれという思いが垣間見えました。

2013年の作品は、冒頭東日本大震災のシーンから始まりますが、俯瞰的に戦闘シーンを描いていて中々迫力のある映画でした。

 

ここでは、2001年の作品、スターリングラードの戦いを俯瞰的に描いた作品ではなくソビエト狙撃兵ヴァシリ(ジュード・ロウ)とドイツ国防軍狙撃兵ケーニッヒ少佐(エド・ハリス)を中心に心理戦を描いた異色の戦争映画を取り上げます。監督はあの「薔薇の名前」「ラマン」「勇気の翼」のJ・J・アノーです。

 

映画は、冒頭祖父と共に狼に狙いをつける少年ヴァシリから始まり、軍用列車に乗り、ロシアの平原を延々と進み、スターリングラードに到着、ヴォルガ河渡河がしますが、そのシーンが凄まじい。Ju87スツーカ機による攻撃でソビエト軍は支離滅裂。渡河した兵士は、小銃は兵士二名に一丁という有様で人海戦術で突撃攻撃。ヴァシリは何とか生き残り、持ち前の銃の腕で政治将校ダニロフの命を救う。

 

ダニロフによりヴァシリは、共産党機関紙の宣伝に使われる。やがて、ドイツ軍も狙撃兵ヴァシリの存在が無視できなくなり、本国からケーニッヒ少佐が派遣され、雌雄を決することになる・・・

 

狙撃者、スナイパーの活躍する映画は多くあります。「ジャッカルの日」「ザ・シューター/極大射程」「アメリカン・スナイパー」「ジャーヘッド」「フルメタルジャケット」等色々あります。

これらの作品は大変良く出来ていますが、この作品も負けていません。とても良く出来ています。モシナガンM91/30狙撃銃、大型スコープ付きKar98k狙撃銃、戦場でのギリースーツの使い方等考証も行き届いております。

 

デパートの戦いからトラクター工場、化学工場の裏、操車場迄見せてくれます。特にケーニッヒとの闘いを勝利に導くために呼ばれた狙撃兵クリコフ(ロン・パールマン)の存在がとても良い、けどすぐに退場してしまうのは惜しいですが。

 

あの激戦、スターリングラードの戦い、このような隠れた心理戦があったとは。大変勉強になります。因みに紅一点ターニャ(レイチェル・ワイズ)が登場します。

 

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。     八点鍾

 

追記 この映画でも最後にチラリと出てきますが、この戦いはソビエトの犠牲を顧みない包囲殲滅戦でドイツ軍の敗北となります。続くクルクスの戦いの大損害で、独ソ戦の行方はソビエト側に傾くことになります。

 

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