レタントンローヤル館

主に映画のお話

「バルジ大作戦」ハリウッド製戦争大作、加えてこの映画シネラマ作品なんですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「バルジ大作戦」(1965)です。

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映画は、俗にいうバルジの戦い(ルントシュタット攻勢)、ドイツ側では「ラインの守り」作戦を描いた映画です。この作品は、ハリウッドの戦争映画ですから押さえるところは押さえていますが、史実に対して正確かと問われれば、そうではありません。

冒頭の装甲師団長ヘスラー中佐(ロバート・ショー)が招かれる地下壕というか秘密基地辺りからもう嘘八百ですが、まあそれらしくて、たかが映画ですから。ヘスラーが重戦車ティガーⅡ駆使して、連合軍をバッタバッタとなぎ倒してアントワープを目指すのだが、情報部カイリー中佐(ヘンリー・フォンダ)が冴えた頭脳で、ドイツ軍の急所である燃料を突いて進撃を阻止しようとするのだが…

ギャング映画が多いワーナー映画が製作した戦争大作、そしてシネラマ作品です。だから、シネラマの特徴である臨場感あるカメラアングルで見せてくれます。

だから、同じ機甲師団同士の戦車戦を描いた退屈で愚鈍なソ連製「ヨーロッパの解放」より遥かに面白い。又、この作品の売りは、勿論戦車、登場するドイツ軍重戦車ティガーⅡが米国製M47パットン戦車で代用しているのが悲しいところですが、でもこの作品ぐらい雲霞の如く登場すると何か勇ましくて、嬉しくなります。

そして、この作品のもう一つの見所は、戦う男ロバート・ショーでしょう。007とも戦い、「バトル・オブ・ブリテン(空軍大戦略)」ではルフトヴァフェ、ニューヨーク市警、ジョーズ、イスラムテロリストとも戦いました。但し勝率は高くありませんが。

彼のキャリアの中で、この作品は一つの転機になったと思います。特に集まった若い戦車兵と共に有名なドイツ軍軍歌「パンツァーリート」を歌う場面はまさに感涙です。

そして、もう一人テリー・サバラス、悪役一筋と言う役者ですが、この作品では、なんととても美しいあのピア・アンジェリ(その昔ジェームズ・ディーンの恋人)と熱い口づけを、この作品では彼だけがいい想いを、とても珍しい作品と思います。

古いですが良く出来た戦争大作です。もう一度ご覧になると何か発見があるかも。色々と私には発見がありましたが。そうそうチャールズ・ブロンソンもチラリと。

最後に、監督は「史上最大の作戦」「素晴らしきヒコーキ野郎」のケン・アナキン。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。          八点鍾

 

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                        シネラマについて

deutschland-lab.hatenablog.com

    日本の方で実際にバルジの戦いの戦跡を訪れた方のブログを紹介します。

    この方、とても詳しいので色々と参考になると思います。

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              名場面です

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追記 実は私、ガキの頃、親父についてリアルタイムでこの作品見ています。田舎の名古屋にもシネラマ上映できる劇場がありました。中日シネラマ劇場といい二十年程前に壊されて今はマンションになっています。

その劇場で、「2001年宇宙の旅」「北極の基地 潜航大作戦」「グランプリ」何れもシネラマ作品で湾曲したスクリーンに映し出された映像を見ていると本当に臨場感がありました。特に「2001年…」ではラストのスターゲートシーンは素晴らしかった。

それ以外に70ミリ上映で「アラビアのロレンス」「栄光のルマン」「未来惑星ザルドス」等を鑑賞しましたが、それらはまあ普通の70ミリでした…

私個人として、シネラマ作品で成功したのは「2001年宇宙の旅」「グランプリ」だけではないでしょうか。「おかしなおかしなおかしな世界」「西部開拓史」も見ましたが何かが足りないようで…

 

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ピア・アンジェリ