レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ゲッタウェイ」あのペキンパーの傑作映画のリブート作品、見所はキム・ベイシンガーかな…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ゲッタウェイ」(1994)です。

マッコイ(アレック・ボールドウィン)は、或る犯罪組織の甥を脱獄させるが犯罪組織の罠に嵌ってメキシコ警察に逮捕され刑務所へ。そんな時、米マフィア ベニヨンの依頼を受けて刑務所から出所することが出来た。ベニヨンの依頼は、アリゾナのドックレース場賭け金強奪だった…

そうです、あのペキンパー監督の傑作ノワールサスペンス「ゲッタウェイ」のリブート作品です。監督は「世界最速のインディアン」のロジャー・ドナルドソン。

公開された当時、結構皆から叩かれて可哀想な映画でした。ジム・トンプソンの原作を一番脂がのっていたペキンパーが監督した映画のリブートですから、大変だったと思います。だから、全体としてこの映画、74年のシナリオをあまり変えていません。冒頭のシーンとラスト、エルパソのホテルでの銃撃戦が若干丁寧な描写になっている程度で、普通の観客であれば、なにもリブートする必要もないのにと思われるでしょう。

でも、今回再見して驚いたことがあります。キム・ベイシンガーが結構良いんでね。裏稼業の男の相方として、ペキンパー版のキャロル(アリー・マッグロー)は物足りないなと。映画、冒頭のキャロルがSIG P226、コルトMarkⅣ、ワルサーPPK/sをソフトドリンク缶目がけて連射するシーン等ラストのホテルでの銃撃戦を意識して構成されているので、ここのシーンは結構見せてくれます。又、ベイシンガーの方が、絶対的に肉感的で色っぽくて良いですね。

こういう映画です。ペキンパー版には及びませんが、脇もマイケル・マドセン、ジェームズ・ウッズと充実しており、結構楽しめる映画になっています。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。              八点鐘

 

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                   ロジャー・ドナルドソン監督の代表作

 

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          ジム・トンプソン原作映画