レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ネオン・デーモン」鮮血のファッションモデル業界というホラー映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ネオン・デーモン」(2016)です。

ジェシー(エル・ファニング)は、女学生だが年齢を偽ってファッションモデルの仕事をしている。彼女はソファーで鮮血下垂らすファッション写真をモデルとなり、その場でメイクのルビーと知り合う。やがて、ジェシーはあるモデル事務所から将来有望と言われるのだが、彼女が住んでいる安モーテルでは色々な物音、女性の鳴き声などが聞こえて不安になる。それをルビーに話すと私の住んでいる処に引っ越してきなさいと言われて引っ越すのだが…

この作品のニコラス・ウィンディング・レフン監督は、あの「ドライブ」(2011)で知られるようになったデンマークの監督です。知的前衛と言うのか、スタイリッシュな独特の映像美の上手い監督ですが、今回はその感性がホラーと合わなくて、と言うより後半死姦、鮮血、ガリバニズム等スタイリッシュに抑えた描写ですが、怖くなくて上手く噛み合いません。

独特のスタイルと映像美で前半とても素晴らしいのですが、後半何やらホラー映画になって、ラストもスタイリッシュなんですが、やはり感性が合わなくて…音楽の使い方も素晴らしいのですが、前作「ドライブ」の方が纏まっていたと思います。

今回の場合、特にラストだと思います。監督がホラーだとBD版の特典映像で言っているのですから、ホラー映画であればこれでいいと思いますが、何かもったいないような感じがします。もう一工夫すると、結構いい作品になるのではないかと思いますが。

良い製作者と脚本家に恵まれたら、ブレークする逸材だと私は思いますが。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。    ハ点鍾

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