レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「グランドフィナーレ」マイケル・ケインの下り坂人生最高!という映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「グランドフィナーレ」(2015)です。

映画はスイスの美しい風景と名優達の素晴しい演技と堪能させてくれます。テンポはゆっくりしていて、登場する人達は殆どが人生の下り坂に差し掛かっている人達なので若い人にはお勧めできませんが、のんびりと鑑賞されて、随所に志と趣味の良さが感じられる品の良い映画に酔いしれて下さい。

著名な指揮者フレド(マイケル・ケイン)と娘レナ(レイチェル・ワイズ)と映画監督ミック(ハーヴェイ・カイテル)はスイスの保養所でゆったりと過ごしていた。ミックは次作の構想を練っており、フレドは英国王室から国王のセレモニーの為、演奏会の指揮を依頼されたがある理由で断っていた。その理由とは…

「グレート・ビューティー/追憶のローマ」で注目を浴びたパオロ・ソレンティーノ監督作品です。今回はあの名優マイケル・ケインを迎えて英語版映画になっています。私はかなり昔から彼の作品、例えば「ズール戦争」「国際諜報局」「アルフィー」等を見ていますが、どちらかと言えばこの手の映画には向いていないのでは思いながら鑑賞していました。彼のフィルモグラフィーはアクション映画が中心で、私は大好きな俳優ですが、一時期どんな作品、かなりチープな作品でも顔を出していたので、何か節操が無くなって残念だなと思ったこともありました。でも、それも彼の味わいですが。

ノーラン監督作品に共演するようになってから、本当に素晴らしい俳優だと改めて思うようになりました。この作品では著名な指揮者を演じるので、おっと大丈夫かなと思いましたが、好いんですよね。ラストシーンのオーケストラを指揮する場面では、もう素晴らしいの一言、うーん、美しいです。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。               八点鍾

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