レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ウィズアウト・リモース」あのトム・クランシー原作「容赦なく」の映画化ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ウィズアウト・リモース」(2021)です。

映画は、ネイビーシールズのジョン・ケリーは仲間とシリア、アレッポに侵入し拘束されたCIA工作員を救出するが、ロシア軍戦闘員に囲まれて大乱戦になるがケリーの活躍で何とか脱出する。が、米国に帰国後、ロシア工作員の報復に会い、ケリーは妻子を殺され、自身も大怪我を負う。回復後、彼はロシア工作員への復讐行動を起こすのだが…

確かにあの「レッドオクトーバーを追え」は原作、映画とも大変良く出来ていました。軍事シュミレーション小説の先駆者としてクランシーは流行作家の仲間入りをしましたが、あの「日米開戦」辺りから、プロットが荒唐無稽かなり荒っぽくなり作品の質が落ちていったように思います。

この映画は、1993年に発表された「容赦なく」、主人公はジャック・ライアンではなく、「今そこにある危機」で活躍したCIA工作員ジョン・クラーク(映画では、ウィリアム・デフォーが演じた)の復讐戦をロシア、ムルマンスクを舞台に変更して映画化したものです。

監督は、あの「ボーダライン:ソルジャーズ・デイ」で中々厳しい現実を描くことに成功したステファノ・ソリマなので期待しましたが、この作品はそこまで仕上がっていません。残念ですが平均的な仕上がりになっています。アクションはたっぷりですがキレが悪く、無駄な描写が多くのれません。ラストもありきたりで…

まあ、ノンビリと鑑賞する分には問題ありません。もう少しハードで現実を凌駕する作品なのかなと思っていましたが、意外に平凡な作りでがっかりしました。アマゾン映画もこの程度だとお客様が離れてしまうのでは…

次回作に期待したいと思います。マイケル・B・ジョーダン演じるジョン・クラークが冒頭シリア、アレッポでH&K416D小銃を構えて連射するシーンはなかなか素晴らしいのですが。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。       八点鍾

 

www.youtube.com

www.youtube.com