レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ドゴラ」パトリス・ルコント監督のとても美しい音楽映像詩…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ドゴラ」(2004)です。

あのルコント監督がこのような映画? 音楽映像詩を製作していたことは全く知りませんでした。あるブログから知りました。興味があったので速やかに今回鑑賞しました。

70分程度の作品ですが、いやとても良かったです。この手の作品ですと、有名なのがゴッドフリー・レッジョ監督フィリップ・グラス音楽の「コヤニスカッツィ」「ポアカッツィ」とかテレンス・マリック監督「ボヤージュ・オブ・タイム」リック・ベツソン監督エリック・セラ音楽「アトランティス」でしょう。

この作品は、文明批判色の強い「コヤニスカッツィ」「ポアカッツィ」とは違い、淡々とインドシナ半島カンボジアの風景、人々特に子供を捉えたものが多く、美しい絵作りに成功していると思います。例えば子供を多数乗せたバイク、水上住宅の桟橋を歩く子供達、ゴム園で働く人々、縫製工場で働く若い女性、屈託のない笑顔を帰してくる姿などとても美しくて何とも言えない。そういう意味で観客を選ぶ作品ですが、良く出来ていると思います。少なくも「ボヤージュ・オブ・タイム」より私は好きです。

近年カンボジアの歴史は、あの有名なポルポト政権下における大量虐殺を描いた「キリング・フィールド」の様な厳しい現実の上に形成されており、又1992年国際連合カンボジア暫定統治機構(UNTAC)に所属PKO活動をしていた高田警視が射殺されるなど色々とありましたが、近年は治安も安定しており、最近は中国の動きが活発と聞いています。

私が一時期隣国ベトナムで仕事をしていた時良く聞いた話は、教育制度が不十分で読み書きが出来ない人が多く、それ故、日本企業が進出しても作業指示書が理解されなくてということを良く聞きました。最近は改善されているでしょう。更に、エティエンヌ・ペルションの音楽も素晴らしかったと付け加えておきます。

あきりんさん、教えてくれてありがとう。とても良い音楽映像詩でした。今後とも色々と教えてください。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。         八点鐘

 

追記 個人的にはゴムノキから樹液を取りね生ゴム塊を生成するシーンが一番好きでした。美しいシーンでした。見た感じ異物不良が多そうな感じで日本得意のTQCの出番だなと思いましたが。

 

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