レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ロンゲスト・ヤード」(1974)です。
かってはアメフトのスター選手で今ではセレブ女のヒモになっているクルー(バート・レイノルズ)は、女のシトロエンSMを盗んでパトカーとカーチェイスの挙句、岸壁からSMを落とし逮捕され懲役1年半の判決を受け、州刑務所に収監される。
刑務所長ヘイゼンは、クルーのキャリアを知って自分が所有するセミプロチームの養成に力を貸して欲しいと頼まれる。彼のアドバイスは仕込み試合をやらせて、彼らのモチベーションを上げるのが一番だと。ヘイゼンは、それなら囚人チームを作ってもらい、それをセミプロチームとして認可させて私のチームと対戦してくれるかと持ち掛けてきた。クルーは断るが、少し前に看守長に暴行を働いたことがあり、それを理由に懲役刑を延長させるがと脅してくるので、仕方なく同意するのだった…
監督はあの「特攻大作戦」のロバート・アルドリッチ、男臭い映画に仕上がっています。ある意味あの映画より面白く出来ていると思います。悪役を演じるエディ・アルバートとエド・ローターも素晴らしいですが、一番素晴らしいのでバート・レイノルズでしょう。あの「ブギーナイツ」より彼らしさが出てこの作品の方が優れている感じ、とても良いと思います。
後半のアメフトゲームシーンは、結構見せてくれます。仕込み試合をやらされるレイノルズ率いる「ミーン・マシーン」の苦闘シーンはなかなか見応えがあります。頑張れミーン・マシンと大合唱の叫びが耳から離れることは無いでしょう。さらに、○○タマは奪われないかとセリフもコテコテになっていて楽しいですね。
特にラストシーンはしてやったりとバート・レイノルズの真骨頂だと思います。美しいと思います。
このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。 八点鐘
追記 シトロエンSMはシトロエン社が製造していたエレガントなラクジェアリークーペです。高額な車なので殆ど映画には登場しませんが、珍しくこの映画ではカーチェイス迄やってのけていますが、どちらかと言えば優雅に乗り回すタイプの車なので、冒頭りシーンではカーチェイスは苦しそうでした。岸壁からSMを海に落とすシーンはあまり好きにはなれませんね。
この作品が2005年にリブートされており、その時はベントレーコンチネンタルだつたとか見ていないので聞いた話ですが。
バックのミュージックは「サタディ・ナイト・スペシャル」
美しいです…