レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「死者にかかってきた電話」ご存じジョン・ル・カレ原作のサスペンススリラーをシドニー・ルメットが映画化した作品ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「死者にかかってきた電話」(1967)です。

MI5職員ドブス(ジェームズ・メイスン)は匿名の手紙を受け取り、外務省官僚フェナンを調査することになった。が、その夜彼は自殺をしてしまい、翌日ドブスは彼の未亡人エルサ(シモーヌ・シニョレ)にお悔やみを言いに行く。その時、フェナン宛のモーニングコールが掛かってきて、ドブスはフェナンの自殺は仕組まれたものではないかと疑うのだが…

うーん、渋いでしょ。もう溜まりませんね。日本未公開のこの映画の存在は知っていましたが、まさかDVDになって日本で発売されていたとは知りませんでした。ひょんなことから存在を知り手に入れました。正直嬉しくてたまりませんし、これも、もう涙物ですね。

映画も好いんです。でも、熱狂的なル・カレファンでなければ、止めておいた方が良いかも。でも、私は十分楽しめました。主演がジェームズ・メイスン、ハリー・アンドリュース、マキシミリアン・シェル、シモーヌ・シニョレと豪華で、特に彼女は収容所で生き延びたユダヤ人の役でなかなか見せてくれます。美しいですね。

前半が少しおっとりしていますが、ハリー・アンドリュース扮するメンデル警部が登場する辺りからサスペンスフルな展開でぐーんと面白くなりますが、アクションはそんなにありません。だってル・カレ原作だからね。

原作ではスマイリーが主人公ですが、この映画ではドブス、ヒューストン監督「黄金」の主人公の名前を使用しています。そのドブスが、オースチンA55ケンブリッジMkⅡを乗り回して淡々と捜査活動するシーンはとても好いですね。うーん、美しいです。

この手の映画が大好きな方は、外せない映画だと思います。

 

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。          八点鐘

 

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