レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「マタンゴ」カルトの円谷特撮ホラー映画ですが、あまりグロくも怖くもないのがネ…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「マタンゴ」(1963)です。

豪華なヨットで村井(久保明)他7名は小笠原諸島へ繰り出したが、途中大型の嵐に遭い、遭難してしまう。やがて、霧に包まれた孤島に辿り着き、そこで朽ちた海洋調査船を見つける。乗組員は行方不明で、船内には多くのカビとキノコが充満していた…

ウィリアム・H・ホジスンの海洋綺譚「夜の声」を映画化したものですが、有名なハワード・フィリップ・ラヴクラフト「狂気の山脈にて」の先駆的な作品と言って良いでしょう。

残念なことに当時、この手の作品は認知されておらず本多監督も節々に戸惑いが見られ、サスペンス物としてもホラー物としても中途半端な緩い出来栄えになっているのが難点です。但し、部分的には優れた処のある作品だと思います。例えば、その設定であり、マタンゴというキノコ生物というかキノコ人間の造形など。そういう意味では、本当に残念な作品になっています。

もっとサスペンスに振って、ホラー色を強めて製作すれば、先駆的な映画として、あの「エイリアン」「クワイアット・プレイス」の何十年も前に名を上げることが出来たのですから。

ただ、この手の作品は上手く製作すれば、いまでもそこそこ又はかなりの収益を上げることが出来き、海外での収益を上げることも可能なので、このコンセプトを磨いて頂きそれなりのバジェットでリブートして頂くことを私は希望いたします。

最近の「ゴジラ -1.0」の例もありますので、上手く味付けすればまだまだ広がるジャンルだと思います。共演は、水野久美(妖艶な魅力で美しい)、佐原健二、小泉博、天本英夫、土屋嘉男等。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。             八点鐘

 

 

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