レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「PERFECT DAYS」東京で年を重ねて生きる、或る生活を描くということは…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「PERFECT DAYS」(2023)です。

 

 

スカイツリーの近くの古びたアパートで生活している平山(役所広司)は、木漏れ日の中、公衆トイレ清掃の仕事を日々淡々と勤めている。相棒タカシは口だけの調子者で、平山はあまり口も利かず仕事を続ける。仕事が終わると近くの銭湯に浸かり、帰りに安食堂で夕食を食べる。至福の一時だ。幸せだ、これ以上の至福は無いと言った感じで映画は進んでいきます。そういう意味で良く出来た映画だと思います。淡々と淡々と進んでいき、選曲も良く、良く出来た映画だと思います。

流石、ヴェム・ヴェンダース監督と書きたい処ですが、私は正直退屈しました。この内容で2時間は辛いですね。

ずっーと、あの安食堂で焼きソバを食べている平山にエドワード・ジェームス・オルモスが演じるガフが現れ、

「ヒラヤマ、スキンジョブの仕事だ ! 」と言って、あのスピナーに乗り込んでくれたらなとずっと思っていましたし、三目並べの紙を見つける処では、突然ガッツ石松モドキの暴力刑事が現れてボコボコにされて、

「野郎 ! シャブの捜査妨害するんじゃねい」と凄まれたりしたら、私の考える楽しい映画になったと思いますが。そんなことを考えながら鑑賞していました。

一番好いシーンは、平山と行きつけの酒場の女将の三浦友和扮する元夫と橋の袂でビール呑みながら、世間様の事を話すシーンかな、とても好い感じでした。

折角東京を舞台にしているのだから、もう少し変わりゆく東京、冷徹にそびえ立つ高層ビルをビシビシと登場せて欲しかった。少しフィリップ・グラスの音楽も添えてネ。

 

やはり、私にはこの手の映画について紹介する資格がありませんね。     八点鐘

 

追記 東京って羨ましい処ですね。たかが、公衆トイレ如きにこんなにお金を使えるので。財政が潤沢なんですね。羨ましいです。特にドアを閉めてると通電されて透明ガラスで囲まれたトイレが不透明になるのがユニークで好いですね。

 

 

www.perfectdays-movie.jp

tokyotoilet.jp