レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ウディ・アレンの夢と犯罪」イライラさせる程煮え切らない兄弟が自滅の道を辿る犯罪映画…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ウディ・アレンの夢と犯罪」(2007)です。

 

 

ロンドン南部で生活するイアン(ユアン・マクレガー)とテリー(コリン・ファレル)は野心家で、二人は共同で小型クルーザーを購入し"カサンドラの夢"と名付けた。テリーはカードゲームに負けて借金を負い、イアンも仲良くなったガールフレンド、アンジェラと新生活を築く為、金が必要だった。そんな時富豪の伯父ハワードが英国にやって来た。借金を頼むと代りにマーチンと言う男を殺して欲しいと反対に依頼されるのだった…

あのとても良く出来た「マッチポイント」と比較すると、少し粗雑なストーリーですが世間一般の作品と比すと、よく纏まっていると思います。煮え切らないこの兄弟の描写がとても良いでよね。それだったらコツコツと働けばいいのに、世間の人は皆そうなんだから。

マーチンを殺す前後の描写、女友達の登場等この辺りはなかなか良くて、折角だから改造拳銃の描写なんか加えてくれれば、もっともっと好い味が出たと思いますが。まあ、その手の映画じゃありませんから、仕方ないですね。

ラストのシーンも良いのですが、このラストだと伯父ハワードが「ご馳走さん」と言うだけですが。加えて、相変わらず警察は間抜けばかりと言う感じの描写も如何なものかなとも私は感じます。あくまでも私見ですが、お巡りさん、警察ってバカのように見せて色々と知っているのだから、侮らない方がと私は思いますね。

 

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。             八点鐘

 

追記 イアンが乗り回すライトブルーメタリツクのジャグァーXK120が美しいですね。趣味が良い。又、フィリップ・グラスが音楽を担当しています。美しいです。

 

 

        

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