レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ルーという女」(1970)です。
1950年代に一世を風靡したファッションモデル、ルー(フェイ・ダナウェイ)は、海辺のコテージでひっそりと生活していた。そんな時、かっての友人で且つカメラマン、アーロンが訪れた。彼の口からはどうして引退したんだと。ルーの脳裏にはデビューの頃から始まり、彼女がトラウマになった15歳時の体験、著名ファッション写真家ポーリーンとの関係などがフラッシュバックのように甦るのだった…
監督ジェリー・シャッツバーグの処女作と言っても、若い方はご存じないと思います。有名な作品はあの「スケアクロウ」だけですから。但し「スケアクロウ」は、私好きではありませんが。
今回この作品を鑑賞して、個人的にはこの作品の方が私の趣味に合うなと思いました。何か回言って、時制が過去へ行ったり現代に戻ったりする作品って結構好きなのと、もう一つ、フェイ・ダナウェイの綺麗なことと言ったら、この映画を除いて「華麗なる賭け」ぐらいでしょうか? いや、本当に美しいです。
が、彼女は成功の名声を手に入れるや否や神経衰弱、不眠症、アルコール中毒そして薬物、精神病棟とお決まりのパターンになりますが、何とか切り抜けてモデルを引退、ひっそりと寂れた海辺のコテージで生活する術を手に入れて…という感じの映画で、お決まりのパターンですが、私は結構楽しめました。
芸術味の映画です。全ての人に楽しめる作品ではありませんが、鑑賞すれば何がしか得ることが出来る作品だと思います。共演はロイ・シャイダー等。
このブログ作成にBD版を鑑賞しています。 八点鐘