レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「海角七号 君想う、国境の南」シューベルトの「野ばら」が上手く使われたラブロマンス…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「海角七号 君想う、国境の南」(2008)です。

台湾映画です。以前このブログでも紹介した「セデック・バレ一部、二部」を監督したウェイ・ダーション監督作品です。台湾では大ヒットした作品と聞いています。

映画は、1945年12月の台湾でやもうえず恋人友子と別れて引揚船に乗り込んだ教師小島のエピソードと戦後約60年後、恒春で行われるビーチコンサートを準備している元ファッションモデル友子(田中千絵)と台北でミュージシャンの夢破れて恒春に戻ってきたアガ(ファン・イーチェン)の二人が反目しながら仲良くなるラブロマンスですが、そのストーリーに前述した教師小島が台湾に残してきた友子への手紙が上手く組み合って、少し出来過ぎなところもありますが、とても重層的な仕上がりになっています。

良く出来ています。そのラストはかなり涙腺を刺激する映画になっています。恒春の美しい海辺、波の音が良いアクセントになっており、加えてラスト、シューベルト「野ばら」がとても巧く使われており、そういう意味で心優しい映画になっています。大ヒットした要因はここにあるのでしょう。

そして、田中千絵さんがとても好いですね。うーん、美しいです。少し長いのが欠点と言えば欠点ぐらいでしょうか。好みにもよりますが、興味を持たれたのであればぜひ鑑賞してみてください。間違いなく、涙腺を刺激されることでしょう。

個人的には、野蛮の誇りを見せてやると言う「セデック・バレ」の方が好きですが。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。        八点鐘

 

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