レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「華麗なる賭け」この映画はM・ルグラン、ハスケル・ウェクスラー、ハル・アシュビー三名のコラボ映画のようですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「華麗なる賭け」(1968)です。

 

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映画はとても有名なので簡単に説明しますと、金融投資会社の社長トーマス・クラウン(S・マックイーン)は自分の趣味?として遠隔操作による武装銀行強盗団を組織して実行する。銀行強盗は成功する。が、被害額が膨大なため、保険会社の腕利き捜査員ヴッキー(ウェイ・ダナウェー)が派遣される。冴えた推理で、クラウン氏を洗い出して、追跡するのだが…

 

一番脂がのっていた時のノーマン・ジュイソン監督の作品です。特に実験的ともいえる分割画面と編集、映像と音楽をシンクロさせるようなスコア、遠隔操作による武装銀行強盗団を利用するというプロット。

但し、プロットは緻密ではなく、そこを分割画面、編集、サウンドトラックスコアで物凄く上手く補っているところが凄いと思います。又、登場する車両のセレクト(例えばフェラーリ275GTB/4 スパイダー、メイヤーズ・マンクスバギー、R・R シルバー ・シャドー・フィクスド・ヘッドクーペ、)、住居、インテリアのセンスの良さ、スティーブ・マックイーン、フェイ・ダナウェイのファッションの素晴しさ。そのクールでスタイリッシュなところが古くなっていないところが素晴らしいと思います。

 

こういう知的なサスペンススリラー作品は、この作品が初めてではないでしょうか? 

犯罪特有の泥臭さというか生活感が全く存在しません。

 

少し前紹介したフランス映画「相続人」もこのタイプの映画ですが、少し味わいが違い、「フィフティ・シェイズ」シリーズもこのタイプですが、こちらはアブノーマルななラブロマンス物となっており、この作品とタイプが違います。

ジュイソン監督のキャリアの中でも異色の一編と言ってもいいと思います。私は彼の作品の中では、この作品が一番好きです。又、このM・ルグランのスコアは素晴らしいの一言です。

 

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。     八点鍾

 

追記 華麗なる賭けと言う題名、配給会社宣伝部の昼食が、カレーと中華あんかけだったからだと誰かが言っていましたが。真偽ほどは不明です。

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