レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「アヴァロン」(2001)です。監督は「攻殻機動隊」で名を上げた押井守です。今回は、ポーランドで製作した実写映画です。
映画は、戦争ゲームアヴァロンの戦闘シーンから始まり、T-72戦車、シルカ対空戦車が登場、結構派手に暴れてますが、プレイヤーアッシュがことごとく破壊します。
アッシュはさらに上位のプレーヤとしてクラスAポジションを狙う為にビショップ達と戦闘を重ね、ゴーストと遭遇を果そうとする・・・
この作品は、彼の思いが詰まっている作品の様で、その軍事オタクぶり、アーサー王伝説等とても興味深い。加えて、映像は中々凝っており、特に実写映像をアニメ的な処理をしており、それがなかなか良い効果をあげているのは事実だが、いかんせんバジェットが足りないようで、残念なことにハリウッド映画にまで及ばない。
クラスAの戦いに登場するツィタデル超重多砲塔戦車も個人的にはもう少し洗練されたデザインが良いのではないかと思う次第。でも、ポーランドでポーランド陸軍の戦車のみならず攻撃ヘリコプターまで使用して、ポーランド人俳優を使いポーランド語で自分の思い通りの映画を撮影できたことは楽しかったものと思います。
個人的には、もう少しテンポを速くしてくれればもっともっと良かったと思いますが、色々と思い入れのあるショットがあれば、なかなかカットすることは出来ないかと思います。
日本で映画を製作する場合、どうしても市場が小さいのでこじんまりとした映画になります。監督の作家性を殺すことなく、観客に寄り添った映画の製作の為、如何にしてバジェットを構築するかが今後の課題になるでしょう。
ブログ作成にBD版を鑑賞しています。 八点鍾