レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「殺しの分け前 ポイントブランク」ジョン・ブアマン監督のノワールスリラー・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「殺しの分け前 ポイントブランク」(1967)です。

 

独特のスタイルで新しいハードボイルドタッチを構築したと言われる作品です。現在、鑑賞してもとても心地よく鑑賞できます。

冒頭から、独特なフラッシュバックで特異なムードを盛り上げているのは素晴らしいと思います。寡黙なリー・マービンと共に自殺した妻の妹を映じたアンジー・ディキンソンのクールなこと、ベタベタとしない描写に惚れこみます。

 

仲間に誘われて、アルカトラス島で組織から現金を強奪するウォーカー(リー・マービン)は誘われた仲間に裏切られて、瀕死の重傷を受けるが、アルカトラス島を脱出、ヨストと呼ばれる男の助けを借りて、妻リンから金の配達人、そしてスティグマン、マルとまた一人と締めあげて行くのだが・・・

 

個人的にはマルを演じたジョン・ヴァーノンが素晴らしく、この後「ダーテイハリー」

「トパーズ」「ドラブル」「アウトロー」「突破口」「黄金のランデヴー」「ブラニガン」と大活躍していきます。

ブアマン監督も「太平洋の地獄」「脱出」「未来惑星ザルドス」と順調にキャリアアップしていきますが、次の作品「エクソシスト2」でつまづいた為、以後の作品は今一歩と言うものが多かったように記憶しています。

 

「エクソシスト2」は以前このブログでも取り上げました。劇場公開版は大幅にカットされて公開されたため、評価が良くありませんが現在市場に出回っているDVD、BD版を鑑賞されると前作フリードキン版に勝るとも劣らない作品であることが理解できると思います。

 

ブログ作成にBD版を鑑賞しています。     八点鍾

 

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IMDb

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右 ジョン・ヴァーノン

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