レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」マミーポルノと言うか"好事家の秘め事"の映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」(2015)です。

映画は、E・L・ジェイムズ著の同名の官能小説を映画化したものです。

若くハンサムなおまけにシアトルにあるグレイ・エンタープライズ・ホールディングのCEO、クリスチャン・グレイを学生新聞に紹介するために、友人に替わってインタビューに訪れたアナスタシア(ダコタ・ジョンソン)を見染めてしまう。そうとは知らないアナスタシアは、彼の執拗なアプローチに負けてしまう。が、驚いたことに彼は特殊な性癖、SM嗜好があったのだった…

こう書くと、例えば「イブの三つの顔」のようなかなり特殊なメロドラマ映画のようですが、映画はSMチックな味付けの官能映画ではなく、ラブロマンス映画になっています。原作も読みましたが、これはちょっとね、私は余り面白くありませんでした。

マミーポルノ、ファショナブルポルノとか"好事家の秘め事"というか、少し味わいは違いますが、あの「エマニエル夫人」の市場を狙ったのような映画です。

この映画は手厳しく酷評されたようですが、私は少しSM味のラブロマンス映画としてみれば、そんなに悪くないなと思います。ダコタ・ジョンソンもジェイミー・ドーナンもこの手の映画としては一生懸命演じていると思います。ただ、あのSM部屋、道具等綺麗過ぎて、使用されている感じは余りスクリーンから漂っていないのはどうかなと思いますがね。そういう意味で全体にもう少しプラスアルファが欲しいと思います。

ですが、バジェットが大きいリッチな映画なので見ていた楽しいしダコタはとてもキュートで、いつもはアウディS7、S8、オフはR8スパイダーを乗り回すジェイミーはカッコ良くて、美しいです。

この時代、普通のラブロマンス映画はもう古いのでしょう。この手の味付けのラブロマンスが流行になるのかもしれません。でも、この手の映画、数本は当たるでしょうが、市場として恒久的に存在するのかどうかでしょうね。女性は判りませんが、野郎共は映画館ではなくお金を持って、別の処へ行くでしょうから…

 

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。           八点鐘

 

 

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