レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「マダム・ウェブ」(2024)です。
救命士カサンドラ(ダコタ・ジョンソン)は、橋で事故を起こした自動車から運転手を救出する時に、一緒に川の中に落ち臨死体験をする。その時に、彼女の中に眠っていた超能力、数分前の出来事を見ることが出来るようなった。
彼女の母は、その昔ペルーで新種の蜘蛛の採取をしていた時に噛まれたことに起因する。母はそれが原因で亡くなり、母の胎内にいたカサンドラはそれによって超能力を持ったのだった。カサンドラ(キャシー)は、それ以後三人の若い女性が何者かに襲われる幻覚が脳裏に繰り返されるようになり、その原因を探り始めるのだが…
あくまでも私個人の意見ですが、この手のコミック物は好きではありません。何でもありの世界なので、どのようにでも物語が作ることが出来ます。サスペンスミステリータイプの作品と言うことで久々に覗いてみましたが、やはり…でした。
何でもありと言う世界なのでもっともっと弾けたら面白くなったと思います。ラスト、ワルのエゼキエルとの対決もあの「ハイランダー 悪魔の戦士」の如く弾けてくれたらと願っていましたが、その願いも空しくガッカリしましたが、それはそれ、全体に手堅く纏めているので、普通の方は楽しめるのではと思います。
この映画、デ・パルマ監督「フューリー」のようなところもありますので、その手の映画を得意の方が担当すると良かったかもしれません。この女性監督S・J・クラークソンさんですが、彼女の映画スタイルとこの映画は余り合ってない様に感じます。
次回作を期待したいと思います。 八点鐘